ポートフォリオを強固にしてくれる3つのレジリエント・ストック

2022年、株式市場は厳しい状況におかれています。このような時こそ、ポートフォリオにいくつかのアンカーポジションを持つことが有効です。強くて、実績があり、回復力のある銘柄、レジリエント・ストックを保有していれば、市場の大きな動きの影響を和らげることができます。ポートフォリオを強固なものしてくれる銘柄をモトリーフールがピックアップしていますので、ご紹介します。

バークシャー・ハサウェイ(BRK.A/BRK.B)

2020年を終えたとき、バークシャー・ハサウェイの株価の上昇率はS&P500に対し16%も劣っていました。グロース株が2020年から2021年初めにかけて史上最高値を更新していたとき、バークシャーの時代は終わったと言われていたものです。

そして、今、S&P500の上昇率が42%であるのに対し、バークシャーは2020年初頭から53%も上昇しています。

重要なのは、ポートフォリオには分散が必要であり、バークシャーは長期にわたってのみ明らかになる、ゆっくりとした着実な成長を提供するということです。

ただ、バークシャーは2021年に売上を111%伸ばしましたが、2020年がバークシャーのビジネスにとっていかに荒れたものであったかを考えると、ある恵まれた要因による過剰な利益であったことを認識することが重要です。

それでも売上は2019年比で10%増加しており、バークシャーのような規模のビジネスではひどいものではありません。さらにズームアウトすると、バークシャーの売上は過去5年間で300%近く増加しています。

バークシャーは現在、投資や買収する企業を探す際に、多くの選択肢を与えてくれるバランスシートを持っています。2021年度末のバランスシートには1,440億ドルがあり、経営陣が適切と考えるときにいつでも投入できる状態になっています。

数十年にわたる優れた資本配分の実績を持つウォーレン・バフェット氏とチャーリー・マンガー氏が今後も株主価値を高めるような意思決定をしてくれることは十分に期待できます。

アップル(AAPL)

年初来、アップルは8%下落し、7%下落したS&P 500を下回っています。ただ、もう少し長い期間で見てみると、アップルが過去5年間、S&P 500のリターンを280%以上上回る、最高の長期的なパフォーマーであったことがわかります。

アップルが最近発表した2022年第1四半期の業績は印象的で、同社がハイテクセクターで圧倒的な地位を占めていることを示しました。同四半期の売上高は過去最高の1,240億ドルで、前年同期比11%増となりました。この成長は、同社の製品部門とサービス部門の両方からもたらされたものです。

特に注目されるのは、サービス部門が24%増加したことです。これは、アップルの様々なサブスクリプションサービスによる利益率の高い売上を含んでおり、ハードウェアデバイスを購入し、アップルのエコシステムに入った顧客を収益化することに成功していることを物語っています。

アップルが保有に値する銘柄であるのは、継続的な成長とリターンの実績だけではありません。同社は資本配分戦略において、株主に非常に優しい企業でもあります。

アップルは第1四半期に37億ドルの配当を株主に支払い、140億ドルの自社株を買い戻しました。過去5年間、アップルは発行済み株式の22%を買い戻し、アップルの投資家が所有する1株あたりの価値をその分高めてきました。

アップルは、現在もテクノロジーの最先端を行く企業であるとともに、素晴らしい方法で売上と利益を成長させてもいます。その規模は大きく、安定したポートフォリオを構築するのに十分な銘柄だと言えます。

*過去記事はこちら アップル AAPL

オールド・ドミニオン・フレイト・ライン(ODFL)

バークシャーやアップルほど投資の世界での知名度はありませんが、オールド・ドミニオン・フレイト・ラインは無視できない企業です。

同社は、LTL(Less-Than-Truckload)トラック輸送のリーダーです。オールド・ドミニオンは、各トラックが1つの荷物を1つの場所に配送するのではなく、多くの停車や乗り換えを行い、ルート上の複数の場所に配送するトラックの非常に効率的なネットワークを運営しています。オールド・ドミニオンは、このような特殊なトラック輸送を扱う企業としては、北米最大級の企業です。

2021年もオールド・ドミニオンにとって好調な1年でした。2020年と比較すると、売上高は31%増、営業利益は53%増、純利益は54%増となりました。バランスシートもしっかりしており、現金総額は7億1,700万ドル、負債はわずか2億300万ドルとなっています。

オールド・ドミニオンのビジネスは、第1四半期で勢いを増しています。第4四半期にLTLの日量トン数が14%増加した後、最近発表された第1四半期の実績では、その伸びを18%としました。この指標は、1日あたりのLTL出荷量が20%増加したことに起因しています。この数字が示すとおり、LTLトラック輸送空間におけるオールド・ドミニオンのポジションがより強力になっていることは明らかです。

バークシャーやアップルのように、オールド・ドミニオンは、その株式数を減少させています。過去5年間で、発行済み株式は7%減少しています。同社はまた、現在0.28パーセントという控えめな利回りですが、配当金を支払ってもいます。

工業セクターへのエクスポージャーも提供する、弾力的で安定した企業を探している投資家にとって、オールド・ドミニオン・フレイト・ラインは絶好の選択肢だと言うことができます。

*過去記事「ODFL 物流のネックを解消する小口トラック輸送会社

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