テラドック 堅調だった第4四半期決算

テラドック・ヘルス(TDOC)が2月22日のマーケット終了後に第4四半期決算を発表しました。

売上高は45%増の5億5,420万ドル。損失は1,100万ドル(1株当たり7セント)でした。前年同期は損失は3億9,400万ドル(1株当たり3.07ドル)を計上していました。

調査会社ファクトセットの調べでは、アナリストたちは、売上高5億4,700万ドル、1株当たり57セントの損失を計上すると予想しており、今回の数字はいずれも予想を上回っています。

第4四半期の好調な業績は、来場者数および会員数の増加、ならびに費用の減少に支えられています。また、アクセス料および訪問料の堅調な貢献も業績に寄与しました。

アクセス料による売上(総売上の84.8%を占める)は、前年同期比51%増の4億6,990万ドルでした。このうち、米国からのアクセス料は前年同期比53%増の4億310万ドルで、アクセス料全体の85.8%を占めています。残りの14.2%を占める海外からのアクセス料は、6,680万ドル(前年同期比36%増)でした。

一方、訪問料は6,890万ドル(前年同期比21%増)となりました。米国内での訪問料が前年同期比18%増の6,530万ドルであったのに対し、海外での訪問料の売上は360万ドル(123%増)でした。

調整後のEBITDAは、前年同期の5,040万ドルから7,100万ドルに急増し、経営陣が予測した6,900万~7,400万ドルの範囲を上回りました。

調整後の売上総利益率は、前年同期比50ベーシスポイント増の68.4%となりました。

総費用は、販売費、技術・開発費、一般管理費が減少したことにより、前年同期の8億4,180万ドルから5億9,570万ドルに減少しました。

総訪問者数は、米国および海外からの訪問者数がそれぞれ44%および35%増加したことにより、440万人(予想390万~410万人)となり、前年同期比41%増となりました。

当四半期における 米国内の有料会員数は 5,360 万人で、前年同期比 3%増となりました。米国の訪問料のみのアクセス会員数は、2021年には前年比14%増の2,420万人となりました。

利用率(米国の有料会員総数に対する訪問回数の割合)は、前年同期の16%から22.7%に上昇しました。

第4四半期の現金および現金同等物の残高は8億9,350万ドルで、2020年末の水準から21.8%増加しました。

負債総額は12億ドルで、2020年12月31日時点の数値から11.2%減少しました。

営業活動によるキャッシュフローは8,320万ドルに急増し、前年同期の1億1,490万ドルのキャッシュバーンを解消し、損失が減価償却費などの非現金費用の結果であることを示しています。

2022年第1四半期についてテラドックは、総売上高を5億6,500〜5億7,100万ドル、調整後EBITDAを5100〜5500万ドルと予想しています。また、総訪問者数は430万人から450万人を見込んでいます。1株当たりの純損失は50~60セントの範囲内と予想しています。

2022年通年については、年間売上高を25億5,000万ドルから26億5,000万ドルと予想しており、これは範囲の上限ではコンセンサス予想に沿ったものとなります。

調整後のEBITDAは3億3,000万ドルから3億5,500万ドルを見込んでおり、2021年の2億6,780万ドルから改善します。

総訪問者数は1,850万~2,000万人(2021年の1,540万人から増加)。

米国の有料会員数は、5,400万人から5,600万人の間で推移すると予想しています(2021年の5,360万人からの増加を示唆)。また、米国でのビジターによる有料アクセスは、2,400万人から2,500万人になると予想しています(2021年の2,420万人からの増加を示唆)。

1株当たりの純損失は1.40ドルから1.60ドルとなる見込みで、2021年の2.73ドルから損失が縮小することを示唆しています。

第4四半期についてテラドックは、メンタルヘルスやプライマリーケアなど、「当社の事業のいくつかの主要分野で意味のある成長と浸透」が見られたとし、「我々は、この変革をリードする上でテラドック・ヘルスが果たした役割を誇りに思っており、革新を続ける中で、2022年以降の我々の役割についても同様に期待している」と述べています。

テラドックの株価は、リヴォンゴ・ヘルスを買収したことに関する懸念や「パンデミック銘柄」というレッテルに引きずられて、2021年初めにつけた高値から大きく下落しています。

とはいえ、テラドックは今後1年間の成長がやや緩やかではあるものの、堅調に推移すると予測しています。経営陣は、売上高の成長率を25%から30%の範囲で予測しており、その結果、調整後の金利・税金・減価償却前利益(EBITDA)の成長率は23%から33%になるとしています。

パンデミック時のような派手な上昇の再現は期待できませんが、総じて堅調な決算発表内容で、今後緩やかに株価が回復することが期待できます。

決算発表後翌日の2月23日の取引では、朝方一時6%増と急上昇する場面がありましたが、ウクライナ情勢への懸念から市場全体が下落した勢いにのまれ、終値は6%減の61.41ドルとなりました。

*過去記事はこちら テラドック TDOC

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