ショッピファイ決算プレビュー 2022年の新たな展望に注目

ショッピファイ(SHOP)の株価は、投資家が同社の成長鈍化を懸念したことにより、2021年後半から急落しています。しかし、過去数年間に株主が享受した素晴らしい勢いを事業が維持していれば、50%近い下落はここから市場を揺るがすリバウンドをもたらすことを意味するかもしれません。

2月16日に予定されている12月期、第4四半期の決算報告で注目すべきポイントは以下のとおりです。

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パンデミックの影響で、一時的にオンラインでの商取引が増えたため、ショッピファイの成長率もその影響を受けました。例えば、2020年と2021年には、前年比90%以上の成長を数四半期にわたって記録するという異常事態となりました。

経営陣は、昨年の9月期は、より正常な環境であったと述べています。売上高は、加盟店数の増加、販売量の増加、プレミアムサービスへの支出の増加により、46%増加しました。10月下旬、CFOのエイミー・シャペロ氏は、「ショッピファイのフライホイールの強さが発揮された」と述べています。

経営陣は、2020年後半の記録的な結果に比べてショッピファイが追加する加盟店の数が少なくても、第4四半期期間は好調に推移する可能性が高いと述べています。ウォールストリートのアナリストによると、ショッピファイの売上高はおよそ17億ドルに達するはずで、これは70%以上の増加に相当します。

アマゾン(AMZN)ややイーベイ (EBAY)のような巨大な同業他社に対して、ショッピファイの市場シェアが上昇することが期待されています。シャペロCFOは10月、投資家に向けて「第4四半期の当社の(取引)件数は、Eコマース市場を大幅に上回るペースで成長を続けると予想しています」と述べました。

収益性

経営陣は、大きく高まったプラットフォームのエンゲージメントが2020年に比べて低下していることなど、キャッシュフローと収益性に対するいくつかの短期的な圧力について警告していました。また、コストの上昇やサプライチェーンの問題も解決には至っていません。

ショッピファイの売上総利益率は非常に高く、プラットフォームへの支出の増加により若干相殺されています。調整後の営業利益は、2021年1-9月期の売上高の18%に上昇しました(前年同期は12%)。しかし、増加率は第3四半期に急激に鈍化しており、今後数四半期はさらに鈍化する可能性があります。

この落ち込みは、多くの投資家が最近、ショッピファイの株価に対してより保守的になっている理由を説明するのに役立ちます。過去2年間のほとんどで上昇してきたショッピファイの収益性がどこに落ち着くかは不明です。

今後の見通し

今回の決算発表で最も注目されるのが、CEOのトビ・リュトケ氏と彼のチームが2022年に向けて明るい展望を持っているかどうかです。

経営陣の長期的な見通しはこれまで以上に明るいものであると思われますが、今後1年間は成長の鈍化とコストの上昇が特徴となるかもしれません。


以上の内容がどのようなものであろうとも、ショッピファイの長期的な成長の可能性に対する強気の見方が損なわれることはないと思われます。

ショッピファイは、記録的なエンゲージメントを処理するために、プラットフォームに多くの費用をかけており、ここ数カ月の株価の低迷は、ビジネスの停滞を示すものではありません。

ショッピファイは、世界がパンデミックから立ち直るために一時的に後退したとしても、今後何年にもわたって急成長する可能性のある業界でシェアを拡大し続ける同社への期待は続くと思われます。

*過去記事はこちら ショッピファイ SHOP

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