コロナ時代の寵児として評価された多くの銘柄の株価が大きく下落している昨今ですが、エアビーアンドビー(ABNB)もまたのその二の舞になるのではとの意見が出ています。
BTIGのアナリスト、ジェイク・フラー氏がそうした見解の持ち主で、2月8日にエアビーアンドビーの格付けを「買い」から「ニュートラル」に引き下げたことを明らかにしました。
フラー氏はリサーチノートの中で、エアビーアンドビーが、グロース株の下落と経済の再開の影響を受けて、低迷するCovid時代の勝者たちの最新の銘柄になる可能性を懸念しています。
フラー氏は現在のウォール街の売上が予想が高すぎることを心配しています。今年最後の9ヶ月間の宿泊数をコンセンサス予想では28%の増加と見ていますが、同氏は14%の増加と見ているそうで、このギャップが現実のものとなった時に株価が大きく下がることを懸念しています。
また、エアビーアンドビーの2023年の売上に基づく売上倍率は12倍ですが、他のオンライン旅行会社の倍率は1桁台半ばとなっており、この高い倍率は持続可能ではないかもしれないと主張しています。
フラー氏は、2022年の売上を67億ドルと見ており、コンセンサス予想の73億ドルを大きく下回っています。
同氏による格下げはエアビーアンドビーの株価に影響を与えていないように見えます。2月8日の終値は2.75%増の162.26ドルでした。
エアビーアンドビーは2月15日に第4四半期の業績を発表する予定です
*過去記事 エアビーアンドビー ABNB