テラドックを保有し続けるべき7つの理由

1月11日に反発しましたが、10日にこの1年間での最安値をつけるなど、テラドック・ヘルス(TDOC)の株価の大幅な下落が年が明けても続いています。

わずか6カ月で50%近くも下落している様子を見ると、まるでこの先見込みがない銘柄として市場から見捨てられたかのように思われますが、投資家はこうした短期的な価格変動ではなく、長期的な視点に立つべきです。テラドックを保有し続けるべき7つの理由をモトリーフールが挙げていますので、ご紹介します。

この業界の成長は終わっていない

最近のテラドック株の売られ方を見ると、パンデミック後の世界ではテレヘルスは必要とされないと市場が思い込んでいるよう見えます。

しかし、この業界には十分な成長の可能性があります。Fortune Business Insightsは、この業界は2028年には6,360億ドル以上の価値があり、年複利成長率は32.1%になると予測しています。調査会社である同社は、パンデミックによって需要が急増し、「デジタルヘルス・プラットフォームにも新たな市場機会が生まれた」ことを指摘しています。

より包括的な製品を販売

テラドックは、バーチャルプライマリーケアプログラム「プライマリー360」を展開しており、緊急ではない場合でも、患者が24時間体制で医師にアクセスできるようにしています。

これは、会員が継続的な健康とウェルネスのためのガイダンスを提供するケアチームにアクセスできることを含む、個人全体を対象としたサービスです。

このサービスは比較的新しいものですが、今年はこのサービスにとって大きな年になるかもしれません。CVSヘルスが所有する米国最大の医療保険会社の1つであるエトナは、プライマリー360を全米の会員に提供しています。

安定したフリーキャッシュ

過去5四半期のうち3四半期で、テラドックはフリーキャッシュフローを黒字化しています。これは、事業がどの程度資金を生み出しているか、また、成長を維持するために株式を発行する必要があるかどうかを示すことができるため、注目すべき重要な数字です。

過去2四半期において、テラドックのフリーキャッシュは合計1億100万ドルであり、正しい道を歩んでいることを示唆しています(2016年から2019年までの間、同社のフリーキャッシュは8,900万ドルのマイナスでした)。

買収を検討するリソースがある

テラドックは豊富なキャッシュを生み出しているだけでなく、かなりのストックを抱えています。2021年9月30日までの期間に、同社は824百万ドルの現金および現金同等物を報告しました。そして、事業が資金を使い果たしていないため、サービスを拡大するための新たな買収に向けて、その現金を投入できる余力があります。

成長株の株価が下がり続ければ、この余力があることは魅力的になるかもしれません。例えば、遠隔医療のライバル企業であるアメリカン・ウェル(AMWL)の時価総額は約13億ドルに過ぎません。現金と株式を組み合わせれば、買収することは可能です。さらにもっと小さな選択肢もたくさんあります。重要なのは、豊富な現金と、それを圧迫するキャッシュバーンがないことで、テラドックには、買収を検討するためのリソースがあるということです。

消費者がサービスを好む

投資家にとっての大きな懸念は、ヘルスケア企業であれば誰でもテレヘルスサービスを提供できるということでしょう。この分野には多くの競合他社が存在することは事実ですが(ベライゾンのBlueJeansでさえ遠隔医療製品を提供しています)、だからといってそれらがすべて同じであるとは限りません。

テラドックは、明らかに消費者に好まれるサービスを提供しています。昨年のJ.D.パワーの調査によると、テラドックは「顧客サービス、相談、登録を含むすべての調査サブカテゴリーにおいて、最高のランキングを獲得し、他のすべてのダイレクト・トゥ・コンシューマー・プロバイダーを凌駕した」とのことです。

顧客一人当たりの収益が大きい

テラドックの株主を悩ませているもう一つの指標は、米国の有料会員数で、前四半期の時点では5,250万人で、前年同期比でわずか2%の増加でした。しかし、それでも成長していることに変わりはありません。より重要な数字は、より速いペースで増加している顧客一人当たりの収益です。

テラドックの最高財務責任者であるMala Murthy氏は、同社の最新の決算発表の場で、会員一人当たりの収益は月額2.57ドルであり、これは1年前の1.18ドルの2倍以上であると述べています。

調整後のEBITDAが2倍になる可能性

会員一人当たりの収入が多いということは、それだけ業績が良く、収益の伸びが早いということです。第3四半期にテラドックは、過去9カ月間の売上が15億ドル弱となり、1年前の7億1,060万ドルの2倍になったと報告しました(ただし、その多くは2020年10月30日にクローズしたリヴォンゴ・ヘルスの買収によるものでもあります)。

テラドックは、2021年の調整後の金利・税金・減価償却前利益(EBITDA)が2億6,300万ドルを超え、前年の1億2,700万ドルの倍以上になると予測しています。今年はプライマリー360の成長が見込まれ、会員一人当たりの収入も増えることから、同社の収益は今後も上昇していくと思われます。

 


1株86ドル前後のテラドック株を現在よりもはるかに安い価格で手に入れるには、2019年にさかのぼらなければなりません。そしてそれは、パンデミックの前、リヴォンゴの買収の前、そしてこれほどの成長が見込まれる前のことでした。

最近のテラドックの株価の暴落は憂慮すべきことかもしれませんが、長期的な投資家にとっては気にする必要はありません。堅実な財務状況と今後の強力な成長見通しにより、株価は回復すると確信できます。

*過去記事はこちら テラドック TDOC

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