アマゾンを2022年のFAANGのトップピックに推奨

BofAのアナリストであるジャスティン・ポスト氏が、FAANGと呼ばれる、フェイスブック (FB)、アップル (AAPL)、アマゾン (AMZN)、ネットフリックス(NFLX)、アルファベット (GOOGL)という5つのメガテック株の中で、アマゾンが2022年のトップピックであると述べています。

アマゾン株にとっての2021年は、S&P500指数が30%上昇したのに対し、わずか4%の上昇にとどまるという冴えない結果となりました。

一部の買い物客が実店舗に戻ったことによる電子商取引の成長鈍化、創業者ジェフ・ベゾスからアンディ・ジャシーへのCEO交代に対する不安、FTCの新委員長リナ・カーンによる規制面での監視の強化、商品不足への不安、人件費への圧力の増大など、株価低迷の要因はさまざまです。

ポスト氏もまた、1月10日付けのリサーチノートの中で、地域配送における競争上の懸念や、インターネット上のマーケットプレイスの業績への懸念など不安要素が現在も存在することを指摘しています。

しかし、そんな中で、ポスト氏は、2022年のFAANG株の中の1番の推奨株としてアマゾンを挙げ、2022年はアマゾンにとって良い年になると予測しています。

ポスト氏は、今後3~5年間のEコマースについて、オンラインで取引されている小売売上高がまだ全市場の20%未満であり、その中でアマゾンが市場シェアを獲得していることを踏まえ、ポジティブな見通しを持っています。2022年後半から2023年にかけて、Eコマースの成長が再び加速すると同氏は見ています。

また、Amazon Web Services(AWS)のクラウド事業についても、現在のIT支出のうちオフプレミス型サービスへの支出は5%から15%に過ぎないことから、明るい未来が待っていると考えています。

ポスト氏は、AWSの2021年の業績が好調で、3四半期連続で売上の伸びが加速したことを指摘しています。2023年には、AWS、広告、サードパーティの小売手数料を合わせて700億ドルの収益力があると同氏は考えており、その先には「重要な」利益率の改善があると見ています。

ポスト氏は、第1四半期の売上高を1,204億ドル、GAAPベースの利益を45億ドルと予想していますが、これは市場の予想である1,221億ドルと70億ドルを下回るものであり、市場予測は高すぎると考えています。

通年では、売上高5,480億ドル、利益804億ドルを見込んでいますが、こちらも市場予測の5,550億ドル、利益835億ドルを若干下回るものです。しかし、同氏によると、バイサイドはすでに実際の業績がアナリストの予想を下回ることを予測しており、これらの数字を超えて2023年のマージン改善に目を向けているとのことです。

ポスト氏は、下半期から前年との比較が容易になること、フルフィルメント能力への投資による成長、AWS、広告、サードパーティビジネスからの利益の増加、IT支出の加速と潜在的なマルチプル拡張によるクラウド収益の増加など、今年の株価を牽引する要因が複数あると見ています。

ポスト氏は、2021年に成功したアルファベットに代って、2022年のメガキャップインターネットのトップピックはアマゾンであると書いています。

同氏は、クレジットカードのデータによると、アマゾンは2021年にEコマース市場のシェアを獲得しており、2022年のビジネスを好調にすることができるとし、AWSと企業向けクラウドコンピューティングへのシフトは、「企業がIT投資を再展開し、分散型の作業機能をますます追加していく中で、2022年に継続する重要な追い風となる」と見ています。

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