テック株は選別の時代 クラウドと半導体に注目

コロナ禍の時代は、ハイテク関連株のホルダーにとって利益の多い時代でした。ナスダック総合株価は、2020年に43%の上昇を見せた後、2021年には18%の上昇を見せています。

ただ、FRBの姿勢が変わった今、その時代は終わりを迎えたとする声がもっぱらです。テック系投資会社Loup Venturesのマネージングパートナーであるダグ・クリントン氏は、少なくとも第1四半期については、2022年も厳しい状況が続くと考えており、「金利が1パーセントポイント上昇するごとに、ハイテク株のバリュエーションに対するリスクは、メガキャップでは10%、リスクの高い中小型株では20%になる」と試算しています。

技術系の企業にとって来年は厳しい年となる声がもっぱらですが、そんな中でも成長が期待できる分野はあるとの意見もあります。

クラウド

クラウドは、エンタープライズ・コンピューティングにおける唯一最大のトレンドであり、その勢いは衰える気配がありません。

パブリッククラウドのプレーヤーであるAmazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloudは大きな成長を遂げています。

バロンズ誌が「2022年のトップストック10(1)」で評しているように、AWSだけでも1兆ドル以上の価値があると考えられます。

一方、オラクル(ORCL)は、自社のクラウド事業を積極的に拡大し続けています。また、フェイスブックの親会社であるメタ・プラットフォームズ(FB)は、メタバースに今年100億ドルを投じることを約束しています。そのうちのかなりの部分がインフラに使われると思われます。

また、ネットワーク・ハードウェアを扱うアリスタ・ネットワークス(ANET)、シエナ(CIEN)、シスコ・システムズ(CSCO)の最近の好調な業績は、今後も続くと見られます。エバーコア ISIのアナリスト、Amit Daryanani氏は、この3銘柄を推奨しています。

半導体

スマートフォン、PC、電気自動車、クラウドインフラなどの需要が旺盛な中、半導体は依然として不足しています。この需要に対応するための生産能力は十分ではなく、半導体メーカーは積極的に拡張を行っています。

しかし、ファブの建設には時間がかかります。2021年に半導体株は市場をアウトパフォームしましたが、2022年にはさらに上昇するはずです。

ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントで技術系ファンド群を共同運用しているソン・チョー氏は、自動車用半導体の需要から利益を得る銘柄として、オン・セミコンダクター(ON)とウルフスピード(WOLF)の両銘柄を、また半導体装置セクターのKLA(KLAC)を推奨しています。

コロンビア・セリグマン・コミュニケーション・アンド・インフォメーション・ファンドのポートフォリオ・マネージャー、ポール・ウィック氏は、自動車用半導体に強気で、米国の自動車ディーラーの手元在庫は20日しかなく、通常の水準の半分以下だと指摘しています。

ただ、販売台数が横ばいであっても、1台あたりの半導体搭載量が増えれば、自動車関連の半導体の需要は高まると同氏は考えています。

同氏は、アナログ・デバイセズ(ADI)、マイクロチップ・テクノロジー(MCHP)、NXPセミコンダクター(NXPI)、そして日本のルネサスエレクトロニクスなどをピックアップ。装置では、アプライド・マテリアルズ(AMAT)とラム・リサーチ(LRCX)がお気に入りです。

また、ウィック氏は、インテル(INTC)を評価しています。2,000億ドルあまりの時価総額で、株価は将来の売上の3倍以下で取引されているのに対し、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は9倍、エヌビディア(NVDA)は24倍であることを指摘しています。

同氏は、インテルの評価は、自律走行装置モービルアイのスピンオフによって支えられ、高まっていくと考えています。

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