電子署名ソフトウェア会社であるドキュサイン(DOCU)は、需要減退の兆しを示す四半期決算を発表し、ウォールストリートの予測を下回る今期のガイダンスを提示したことで、時間外取引で株価が30%近く下がっています(米国東部時間5:45PM)。
10月31日に終了した会計年度第3四半期のドキュサインの売上高は、前年同期比42%増の5億4,550万ドルで、同社のガイダンス範囲である5億2600万ドルから5億3200万ドルと、ウォールストリートのアナリストのコンセンサスである5億3070万ドルの両方を上回りました。
ただ、請求額は28%増の5億6,520万ドルで、経営陣が投資家に示していたガイダンスの5億8,500万ドルから5億9,700万ドルの範囲を下回りました。
1月31日に終了する第4四半期の売上高は、5億5,700万ドルから5億6,300万ドルと予想していますが、これは5億7,380万ドルというアナリストのコンセンサス予想を下回るものです。第4四半期の請求額は6億4,700万ドルから6億5,900万ドルと予想しています。
2022年1月期の売上高は、従来の見通しであった20億7,800万ドルから20億8,800万ドルの範囲から、20億8,300万ドルから20億8,900万ドルの範囲になると予想しています。
そして、通期の請求額の見通しを、従来の24億900万ドルから24億2,900万ドルの範囲から、23億3,500万ドルから23億4,700万ドルの範囲に引き下げました。
コロナ禍のなか盛り上がったドキュサインのサービスへの需要は、より多くの労働者がオフィスに戻ってきたことで減少しているようです。