エアビーアンドビー（ABNB）とエクスペディア（EXPE）との株価が11月5日の市場で急上昇したのは、好調な業績報告を受けて投資家が旅行の回復に自信を深めたためです。
両社とも4日のマーケット終了後に決算を発表し、旅行の回復がペースアップしていることをさらに示す結果となりました。エアビーアンドビーは11％上昇し、エクスペディアは13％上昇しています。
エクスペディアが発表した第3四半期の売上高は29億6,000万ドルで、前年同期比97％増となり、ウォール街のコンセンサスである27億3,000万ドルを上回りました。
また、ピーター・カーンCEOは、今後数ヶ月の見通しについても楽観的に語っています。「第4四半期には早くも明るい兆しが見え、多くの国が外国人旅行者への新規開放を発表していることから、継続的な回復に向けて自信を深めています。」
前向きになれることは他にもあります。大西洋を横断する旅行回廊は、11月8日にはコロナワクチンを接種した観光客に開放される予定で、航空会社は堅調な休暇旅行の需要を見込んでいます。
エアビーアンドビーは、今年初めに始まった旅行需要の回復が第3四半期に加速したことから、「史上最強の四半期」を迎えたと述べています。
売上高は22億ドル（過去最高）で、アナリストの予想である20億6000万ドルを上回り、2019年の比較前の期間と比べて36％増加しました。純利益は前年比280％増の8億3,400万ドル、希薄化後の1株当たり利益は1.22ドルで、アナリストのコンセンサスである0.73ドルを上回りました。
エアビーアンドビーがビジネスに有益だと考えているのは、旅行需要だけではなく、パンデミックの結果として登場した技術的なトレンドもあります。
「Zoomのようなテクノロジーは、自宅で仕事をすることを可能にします。エアビーアンドビーでは、どんな家でも仕事ができるようになりました。このような新しい柔軟性が、私たちの旅行方法に革命をもたらしています」と、同社は株主への手紙で述べています。