アップル 次期iPhoneに衛星通信機能搭載か?

アップル(AAPL)の次期iPhoneに衛星通信機能が搭載され、携帯電話網の届かない場所でも通話が可能になるとの観測が広がり、宇宙・衛星関連株が急上昇しています。

ニュースサイト「MacRumors」が8月29日に報じたところによると、TF インターナショナル・セキュリティズのアナリストで、アジアのサプライチェーンの人脈を利用してアップル製品に関する洞察を得ることで知られるアナリストのミンチー・クオ氏は、、iPhone 13には低軌道衛星(LEO:Low Earth Orbit)通信をサポートするクァルコムのQualcomm Snapdragon X60モデムが搭載され、4G LTEや5G通信が利用できない場合に、衛星通信によるメールやデータの送受信ができる可能性があるようです。

MacRumorsの記事の中で、技術やサービス範囲の面でアップルと協力する可能性が最も高いとされているグローバルスター(GSAT)の株は、8月30日の取引開始時に44%上昇しました。また、イリジウム・コミュニケーションズ(IRDM)の株は約9%上昇しています。この2社は、低軌道(LEO)ですでに100機以上の衛星を運用しており、イリジウムは約66機、グローバルスターは約48機のLEO衛星を運用しています

また、小型で低コストのLEO衛星を利用してモバイル通信インフラを構築しているASTスペースモバイル (ASTS)の株価は約7%上昇しています。

ウィリアム・ブレアのアナリストであるルイ・ディパルマ氏は、8月29日付けのレポートの中で、「スマートフォンに衛星通信機能を提供することは、これまで達成されたことのない聖杯のようなものだ」と書いています。

これまでの宇宙ベースの接続は、より大きなデバイスを必要としました。例えば、SpaceXは、宇宙ベースのインターネットサービスのユーザーが少なくとも10万人いますが、このシステムでは、ウェブに接続するために比較的大きな端末ハードウェアを必要とします。

衛星通信機能が搭載されると、iPhoneユーザーは理論上、携帯電話会社を使わずに電話をかけることができるとディパルマ氏は書いています。ただし、イリジウムの接続は低容量であるため、携帯電話会社の必要性は残ることになるそうです。

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