決算発表などによって大きく売り込まれている成長株3つについてモトリーフールが「今が買い」と推奨する記事を掲載しています。
ピンタレスト(PINS)
Embed from Getty Imagesピンタレス は先週、第2四半期の業績を発表したあと、20%近く急落しました。現在の株価は今年初めにつけたピークから34%も下落しています。
投資家が失望したのは、ピンタレストの米国での月間平均ユーザー数(MAU)が前年同期比で5%減少したことでした。全世界のMAUは増加しましたが、9%の増加にとどまりました。これはアナリストの予想を大きく下回るものでした。
しかし、良いニュースもたくさんありました。ピンタレストの第2四半期の売上は、前年同期比で2倍以上になったほか、ユーザー1人当たりの平均収入(ARPU)は89%も上昇しました。また、利益も堅調に推移しました。
最も重要なのは、ピンタレストの長期的な見通しが依然として強いことです。
同社は、「COVID-19」のパンデミックが大きな成長をもたらした、控えめに言っても異例の年を迎えています。ユーザー数の伸びが期待外れだったとしても、ピンタレストをあきらめる理由にはなりません。
ピンタレストのプラットフォームは依然として高い人気を誇っており、同社は、プラットフォームの収益化に向けて着実に前進しています。今は、大幅な割引価格で株式を購入する絶好の機会だと思われます。
テラドック・ヘルス(TDOC)
テラドックは、2021年初頭の高値から50%近く下落しており、ピンタレストの場合と同様に、一部の投資家はテラドックの成長率の鈍化を心配しています。
しかし、バーチャル・ケア・プロバイダーの最近の第2四半期の業績は、市場が思っているよりは良いものでした。
テラドックの大きな純損失は、主に買収関連の費用に関連するものでした。会員1人当たりの月次売上や利用率などの主要指標は引き続き改善しています。
テラドックには近い将来に期待できる成長要因があります。
大手医療保険会社であるHCSCとの大規模な契約により、来年初頭から売上が増加するはずです。また、個別化されたプライマリーケアを提供するPrimary360などの新製品を発表しており、顧客にとって魅力的なものとなるはずです。
バーチャル・ケア市場はまだ初期段階にあります。テラドック は市場のリーダーであり、製品やサービスの範囲を広げることでその地位を固めつつあります。この銘柄は長期的に見て大きな成功を収める可能性が十分にあります。
バーテックス・ファーマシューティカルズ(VRTX)
Embed from Getty Imagesバーテックス・ファーマシューティカルズの株価は、1月の高値を16%も下回っています。
その理由のひとつとしては、2020年第4四半期の決算報告がウォール街を下回ったこと。
2つ目は、バーテックスの実験的なα1アンチトリプシン欠損症(AATD)治療薬VX-864が第2相試験で十分な効果が得られず、後期試験に進むことができなかったことです。
しかし、バーテックスを今すぐ買うべき理由もいくつかあります。
同社は、嚢胞性線維症(CF)治療薬のTrikafta/Kaftrioが米国外で堅調な売上を上げることが期待できます。
また、CRISPRセラピューティクス(CRSP)と共同開発している、希少血液疾患であるβサラセミアと鎌状赤血球症の治療を目的とした遺伝子編集治療薬CTX001をはじめとする有望なパイプライン候補を有しています。
CF市場における事実上の独占状態のおかげで、バーテックスの現金の蓄えは増え続けています。この資金を使って、CF以外のパイプラインをさらに強化するための事業開発案件を増やしていくことが期待できます。