ソーシャルメディアプラットフォームであるスナップ(SNAP)とツイッター(TWTR)が発表した広告収入の急増により、デジタル広告関連銘柄が7月23日の市場で軒並み急騰しました。
アルファベット(GOOGL)の株価は3.58%増の2,660.3ドル、フェイスブック(FB)の株価は5.3%増の369.79ドルと急騰しました。いずれも終値として過去最高の記録となります。
スナップの株価は23.9%増の78.02ドル、ツイッター(TWTR)の株価は3%上昇し、71.66ドルとなりました。
4銘柄とも、金曜日の取引量は60日平均を大きく上回りました。
その影響は、よりニッチな広告ビジネス関連銘柄にも及んでいます。
ソーシャルメディアのピンタレスト(PINS)は5.79%増の76.92ドル。
デジタル広告テクノロジー企業のトレードデスク(TTD)は9.5%増の81.15ドル。
ビデオストリーミングプラットフォームのロク(ROKU)は12.6%増の473.65ドル。
と大幅に上昇しています。
GroupMのビジネス・インテリジェンス担当グローバル・プレジデントであるブライアン・ウィーザー氏は、「スナップやツイッターが昨年から大きく回復した理由のひとつは、大規模なブランドが2年前と同じレベルの広告費に戻ったことです。彼らはほとんどが昨年の安値から回復しており、2019年のレベルに戻ってきているのです」と述べています。
エバーコアISIのアナリストであるマーク・マハニー氏は、スナップとツイッターの結果を踏まえて、インターネット広告の成長が急激に高まっていると書いています。
しかし、2020年の第2四半期はインターネット広告への出稿が減っていたため、比較対象としてのハードルが低く、前年同期比では数字が高くなることへの注意は必要です。
マハニー氏によれば、今の問題は、どの企業が2021年の後半まで成長を維持できるかということになります。
第2四半期に向けて、投資家や広告主は、iPhoneやiPadを動かすアップル(AAPL)のソフトウェアに搭載されているトラッキング技術が最近変更され、売上が損なわれる可能性があると懸念していました。
スナップとツイッターは、この変更による影響は第2四半期では限定的であったものの、今後の影響は定かではないと述べています。