ツイッター(TWTR)は7月22日の市場終了後、第2四半期の決算報告を行います。
Embed from Getty Images同社の株価は過去1年間で130%近くも上昇しており、今度の決算がどうなるのか、投資家は注目しています。
ツイッター社はここのところ、非常に好調で、アクティブユーザー数、売上ともに急速に伸びています。そして、2020年の第2四半期は広告費が減少した時期であり、前年同期との比較では良い数字が出やすいことから、アナリストは今期の売上成長率が非常に高くなると予測しています。
そうした状況を踏まえて、今回の決算発表で注目されている指標は以下の2つです。
50%以上の売上成長を期待
アナリストの第2四半期の売上成長の予測は非常に高くなっています。アナリスト平均で前年同期比で50.7%の増加が予想されています。
過去2四半期の売上成長率が前年同期比28%増だったのと比べるとその数字の高さがわかりますが、これは先ほども書きましたとおり、2020年第2四半期は、多くの消費者が家にこもっていたために広告主の支出が減少し、総収入が前年同期比で19%減少したという、特異な四半期だったことが影響しています。
最近の株価の急上昇を考えると、市場はツイッターがアナリストの予想を上回ることを期待していると思われます。そのため、ツイッターが投資家に感銘を与えるためには、売上を前年比51%以上増加させる必要がありそうです。
ユーザー数の伸びが鈍化する可能性
売上とは逆にユーザー数の伸びは鈍化する可能性があります。こちらは売上とは全く逆の構造です。
2020年第2四半期は、消費者が自宅で楽しむ方法を探していたため、ツイッターの収益化可能なデイリーアクティブユーザー数は前年同期比で34%増加しました。
続く2020年第3四半期は、前年同期比で29%増加。2020年第4四半期と2021年第1四半期は、それぞれ前年同期比で27%と20%の増加となりました。
このようにパンデミックの時期はユーザー数が大きく増えましたが、その終息とともに、その数は減少に転じているものと予想されます。
前年比成長率が10%に近いレベルになるような大幅な減速が起きても決して不思議ではないと予想されています。