シスコに株価2倍となる可能性

2020年、シスコ・システムズ(CSCO)の株価は低迷しました。ナスダック総合株価が44%上昇したのに対し、3.5%の下落となり、ハイテクラリーから完全に取り残されました。しかし、今年に入り、2021年後半に予想される企業のハイテク支出の加速から利益を得ることができるハイテク株が物色されるようになって株価は上昇。これまでに2割強の上昇となっています。

しかし、ここからさらに上昇の余地があるとして、Evercore ISIのリサーチアナリストであるAmit Daryanani氏は、6月21日のリサーチノートの中で、シスコの株価が最終的に100ドルに達する可能性があると主張しています。

「シスコはポストCovidの世界でも魅力的な資産であり続ける」と言う同氏は、オフィスへの回帰、ハイブリッド・クラウド・ネットワークの導入拡大、パブリック・クラウド・インフラへのシスコの参加拡大などにより、株価はここから2倍になると考えています。また、同社の売上は一桁台半ばの成長を遂げ、買収によってさらに成長すると考えています。

IT環境が改善し、5G、Wi-Fi 6、400ギガビットネットワーク技術などの主要技術の採用が進んでいることから、「幅広いネットワークへの支出が加速する可能性がある」と同氏は見ており、シスコの強力なフリーキャッシュフロー創出力と収益性は、過小評価されているとしています。

短期的には職場復帰によるキャンパスネットワーク機器の需要増に伴い、売上が加速すると予想しており、シスコは「ポストパンデミックによる大きな回復」が期待できると同氏は考えています。

また、同氏は、シスコが9月15日にアナリストミーティングを予定しており、これが株価の新たな起爆剤になる可能性があると指摘しています。

シスコの株価は6月11日午前の市場で2%増の53.13ドルで取引されています。

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