7月1日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年7月1日(水)の米国株式市場は、大型ハイテク株の一角が相場を支えた一方、半導体関連株への売りが重荷となり、主要指数は小幅に下落しました。ナスダックは0.66%安、S&P500は0.22%安、ダウ平均は0.03%安でした。指数全体では下落したものの、S&P500構成銘柄の過半数は上昇しており、相場の中身は全面安ではありませんでした。独立記念日の連休を控えて市場は静かな展開となり、投資家の関心は翌日発表の6月雇用統計に向かっています。

以下は、1日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ベンディング・スプーンズ(BSP)

株価変動: +39.66%
詳細: イタリア発のデジタルメディア企業です。AOL、Brightcove、Vimeo、Eventbrite、Evernoteなどを買収し、デジタルメディア複合企業を築いてきました。IPO価格29ドルに対して、上場初日に40.50ドルまで上昇し、好調な市場デビューとなりました。

プログレス・ソフトウェア(PRGS)

株価変動: +16.62%
詳細: アプリケーション開発やインフラ管理向けソフトウェアを提供する企業です。第2四半期決算が市場予想を上回り、さらに通期見通しの更新内容もウォール街に好感されたことで、株価は大きく上昇しました。

アプラビン(APP)

株価変動: +9.58%
詳細: モバイルアプリ向けの広告・収益化プラットフォームを提供する企業です。ソフトウェア株全体に買いが入る中で、同社株も大きく上昇しました。AIがソフトウェア企業を脅かすとの見方が行き過ぎだとするアナリストの指摘が、関連銘柄の買い材料となりました。

サウス32(SOUHY)

株価変動: +9.32%
詳細: オーストラリアを拠点とする資源会社です。アルコアが同社のアルミニウム、ボーキサイト、アルミナ関連資産を41億ドルで買収することで合意したことを受け、シドニー市場で株価は上昇しました。

メタ・プラットフォームズ(META)

株価変動: +8.81%
詳細: Facebook、Instagram、WhatsAppなどを運営する巨大テクノロジー企業です。余剰のAIコンピューティング能力を外部企業に販売するクラウド事業を構築する計画が報じられたことで、株価は大きく上昇しました。AI投資を収益化する新たな道筋として市場に評価されました。
*関連記事「メタは第4のクラウド巨頭になるか AI計算資源の外部販売が持つ意味

ゼネラル・ミルズ(GIS)

株価変動: +8.53%
詳細: シリアル、スナック、冷凍食品などを展開する米食品大手です。第4四半期利益が市場予想を上回ったことに加え、2027年度以降はオーガニック売上成長に注力する方針を示したことで、株価は上昇しました。

パランティア・テクノロジーズ(PLTR)

株価変動: +7.77%
詳細: 政府機関や企業向けにデータ分析・AIプラットフォームを提供する企業です。ソフトウェア株全体が買われる流れの中で上昇しました。AIによってソフトウェア企業が淘汰されるという悲観論が行き過ぎだとの見方が、同社株の支援材料となりました。
*関連記事「パランティアが国家AIインフラになる日 エヌビディアとの連携が示す未来

サービスナウ(NOW)

株価変動: +6.57%
詳細: 企業向けに業務自動化やITサービス管理のクラウドプラットフォームを提供する企業です。グッゲンハイムが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を125ドルとしたことで株価は上昇しました。AIがソフトウェアを破壊するとの見方は現実とずれている、との指摘も追い風となりました。

ナイキ(NKE)

株価変動: +4.90%
詳細: スポーツシューズやアパレルを展開する世界的スポーツ用品メーカーです。第4四半期決算で利益と売上高が市場予想を上回ったことを受け、株価は上昇しました。ただし、1株利益72セントのうち52セントは輸入関税の回収見込みに関連する利益が含まれていました。

セールスフォース(CRM)

株価変動: +4.19%
詳細: 顧客管理(CRM)を中心とした企業向けクラウドソフトウェアを提供する大手企業です。グッゲンハイムが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を228ドルとしたことで株価は上昇しました。AIがソフトウェア企業を壊滅させるという見方は「現実とずれている」とのコメントも、投資家心理を支えました。

ウエスタン・デジタル(WDC)

株価変動: -6.32%
詳細: データストレージ製品を手がける企業です。半導体株やAI関連株が広く売られる中で、同社株も下落しました。チップ関連銘柄全体への売り圧力が重荷となりました。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)

株価変動: -6.89%
詳細: CPUやGPUなどを手がける半導体大手です。前日に7.7%上昇して過去最高値を更新し、時価総額が9470億ドルに達していた反動もあり、この日は下落しました。半導体株全体が売られたことも下落要因となりました。

キャタピラー(CAT)

株価変動: -6.90%
詳細: 建設機械や鉱山機械、発電関連製品を手がける米重機大手です。著名投資家マイケル・バーリ氏が同社株に弱気ポジションを取っていることが伝わり、株価は下落しました。AI関連需要への期待で株価指標が大きく切り上がっていることから、バリュエーションへの警戒感も意識されました。

スペースX(SPCX)

株価変動: -7.80%
詳細: ロケット、衛星通信、宇宙インフラ事業を展開する宇宙企業です。ウェドブッシュのダン・アイブス氏が買い判断と190ドルの目標株価でカバレッジを開始したものの、株価は下落しました。ファクトセットによると、12人のアナリストが同社株をカバーしており、7人が買い判断を付けています。

アルコア(AA)

株価変動: -8.94%
詳細: アルミニウムを生産する米大手企業です。オーストラリアの資源会社サウス32からアルミニウム、ボーキサイト、アルミナ関連資産を41億ドルで買収することで合意しました。買収による負担が意識され、株価は下落しました。

ラムリサーチ(LRCX)

株価変動: -9.71%
詳細: 半導体製造装置を手がける企業です。AI関連株や半導体株が幅広く売られる中で、同社株も大きく下落しました。チップ株全体の調整が重荷となりました。

アプライド・マテリアルズ(AMAT)

株価変動: -9.97%
詳細: 半導体製造装置を提供する世界的企業です。半導体株全体に売りが広がる中で、株価は大きく下落しました。AI関連株への利益確定売りやセクター全体の弱さが影響しました。

マイクロン・テクノロジー(MU)

株価変動: -10.57%
詳細: DRAMやNAND型フラッシュメモリを手がける米メモリ大手です。AI関連株や半導体株が売られる流れの中で、株価は大きく下落しました。メモリ需要への期待は残る一方、短期的には半導体セクター全体の調整に巻き込まれました。

サンディスク(SNDK)

株価変動: -10.62%
詳細: フラッシュメモリやストレージ関連製品を手がける企業です。半導体株の下落が広がる中で、S&P 500の下位銘柄の一つとなりました。AI関連株への売りが、メモリ関連銘柄にも波及しました。

コーニング(GLW)

株価変動: -13.62%
詳細: 光ファイバー、特殊ガラス、光通信関連製品を手がける企業です。AI関連や半導体周辺株に売りが広がる中で、S&P 500構成銘柄の中で最も大きく下落しました。光ネットワーク関連企業として、AIインフラ投資の動向に敏感に反応しました。

コアウィーブ(CRWV)

株価変動: -13.92%
詳細: AI向けクラウドコンピューティング能力を提供するネオクラウド企業です。メタが余剰AI計算能力を外部販売するクラウド事業を構築するとの報道を受け、競争激化への懸念から株価は大きく下落しました。
*関連記事「ネオクラウド株は危険水域か メタ参入で変わるAIインフラ市場の勢力図

ネビウス・グループ(NBIS)

株価変動: -17.01%
詳細: AI向けクラウドインフラを提供するネオクラウド企業です。メタのクラウド事業参入報道により、AIコンピューティング能力を販売する企業への競争圧力が意識され、株価は大きく下落しました。
*関連記事「ネオクラウド株は危険水域か メタ参入で変わるAIインフラ市場の勢力図

*過去記事 株価変動

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