アマゾン×アンソロピック提携で浮上 次に注目したいAI関連株3選

前回の記事「アマゾンとアンソロピック提携拡大 AI覇権争いでAWSが握る決定打とは」では、クラウド王者とAIスタートアップによる垂直統合の脅威について解説しました。本記事ではその続編として、この巨大なエコシステムの構築に欠かせない、そして今回のニュースで株式市場から大きな熱視線を浴びているサプライヤー3社にスポットライトを当てて分析します。

AIの性能競争が激化する中、演算処理を行う半導体そのものだけでなく、それらを繋ぐ「神経網」の重要性がかつてないほど高まっています。

アマゾンと歩むカスタムチップのベテラン:マーベル・テクノロジー

マーベル・テクノロジー(MRVL)は、アマゾンの独自チップ「Trainium」を長年にわたり共同設計してきた、AIインフラにおける最重要パートナーの1社です。

同社はアマゾンと、複数世代のカスタムチップや光・銅線ベースの接続技術、データセンター・コンポーネントに関する5年間の長期契約を結んでいます。現在、Trainium 3の量産準備が進められており、今年の下半期にはその関係性がさらに深まると予測されます。さらに2027年後半に控えるTrainium 4に向けても、同社が買収したセレスティアルAIの光技術(コパッケージド・オプティクス)が大きな付加価値をもたらすと見込まれます。

アナリストの予測では、マーベル・テクノロジーのアマゾン向け事業は来年約20%成長するとされていますが、今回のアンソロピックの巨額コミットメントにより、さらなる上振れも期待できます。

*過去記事はこちら マーベル・テクノロジー MR

チップ間の通信渋滞を解消する新星:アステラ・ラブズ

アステラ・ラブズ(ALAB)は、AIデータセンター内部の通信を高速化する技術に特化した企業です。今回の報道を受けて、株価が10%以上も急騰したことからも、市場の期待の高さがうかがえます。

同社の主力製品である「Scorpio-X」スイッチなどは、AIチップクラスター内のチップ間通信を加速させる役割を担っています。Trainium 3をサポートするために今年後半から製品展開が本格化する予定であり、Trainium 4においても中核的な技術プロトコルを支える可能性が高いと考えられます。

AIモデルが大規模になるほどデータ転送のボトルネックが致命傷となるため、アステラ・ラブズの提供するソリューションはアマゾンのAIインフラにとって不可欠な要素となります。

*過去記事「アステラ・ラブズ株は今が買い場?AIデータセンター銘柄に残る100%上昇余地

物理的なデータの通り道を支える:クレド・テクノロジー

クレド・テクノロジー(CRDO)もまた、アマゾンのAIデータセンターを物理的な側面から支える重要なサプライヤーです。

同社はアクティブ・エレクトリカル・ケーブルをはじめとする、AIデータセンター向けの高度な接続技術を提供しており、アマゾンを主要顧客として抱えています。膨大な計算資源を相互に結びつけるための高効率なケーブル技術は、データ転送の高速化を根底から支えるために不可欠です。

今回のニュースを受けて同社の株価も3%以上上昇しており、Trainiumエコシステムの拡大が同社の事業成長に結びつくと市場は評価しています。

*過去記事「クレド・テクノロジー株が急騰 ダストフォトニクス買収で「銅から光へ」本格進化

AIインフラ投資の果実を手にする専門企業たち

アマゾンとアンソロピックによる最大5ギガワット規模のTrainiumチップ確保という提携は、自社製チップのエコシステムを拡大させる強力な原動力となります。そして、その背後で確実に利益を享受するのは、高度な接続技術とカスタムチップ設計能力を持つこれら3社のような専門サプライヤーと言えます。

AIインフラという次世代の巨大市場において、単なるチップの性能だけでなく、システム全体を繋ぐ彼らの存在感は今後さらに増していくと予想されます。

情報ソース: MarketWatch: “These stocks are popping after Amazon and Anthropic expand their chip partnership” (By Britney Nguyen, April 21, 2026)

※本記事は情報の提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。

🎧この記事は音声でもお楽しみいただけます。AIホストによる会話形式で、わかりやすく、さらに深く解説しています。ぜひご活用ください👇

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