11月19日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2025年11月19日(水)の米国株式市場は、主要3指数(ダウ、S&P500、ナスダック)がそろって上昇し、4日続いた下落局面が一服しました。市場では、この日の引け後に予定されるエヌビディアの決算発表を控え、投資家が買い戻し姿勢を強めました。さらに公開されたFOMC議事要旨では、12月の利下げを巡りメンバー間で意見が割れていることが判明し、金利動向への注目が続いています。

以下は、19日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

セムラッシュ・ホールディングス(SEMR)

株価変動: +73.96%
詳細: デジタルマーケティング向けSEO・分析ツールを提供する企業です。アドビが総額19億ドルで買収すると発表し、大幅な上昇となりました。

ダイコム・インダストリーズ(DY)

株価変動: +9.82%
詳細: 通信会社や電力会社向けにインフラ建設を行う企業です。第3四半期の売上と利益が市場予想を上回り、さらにPower Solutionsの買収が発表され評価が高まりました。

MPマテリアルズ(MP)

株価変動: +8.61%
詳細: レアアース(希土類)を採掘・精製する米国企業です。ゴールドマン・サックスが「買い」評価でカバレッジを開始し、目標株価を77ドルに設定したことで買いが集まりました。サウジアラビアで精製施設を共同で立ち上げる計画が公表されたことも評価されています。
*関連記事「米国×サウジ連携で浮上するMPマテリアルズの地政学的価値

コンステレーション・エナジー(CEG)

株価変動: +5.34%
詳細: 全米の原子力・再生可能エネルギー発電を担う大手電力会社です。エネルギー省がスリーマイル島原発再稼働のため10億ドルの融資を発表し、株価が上昇しました。
*関連記事「AI時代の本命エネルギー株?原子力発電のコンステレーション・エナジーが描く新成長シナリオ

ロウズ(LOW)

株価変動: +4.03%
詳細: 全米で展開するホームセンター大手です。第3四半期決算が市場予想を上回り、住宅関連需要の底堅さが意識されました。

アルファベット(GOOGL)

株価変動: +3.00%
詳細: Googleを中心に検索、広告、クラウドなどを展開するテクノロジー大手です。新AIモデル「Gemini 3」が好評で株価が上昇しました。
*関連記事「Google「Gemini 3」発表でアルファベット株はさらに上がるのか?事実から読む3つのポイント

エヌビディア(NVDA)

株価変動: +2.85%
詳細: GPU(画像処理半導体)とAI向けチップを開発する半導体大手です。決算発表を控え、売上と利益の上振れ期待から買いが入りました。
*関連記事「エヌビディア株に強まる警戒感:AI投資の不透明さと企業戦略から読み解く今後の展望

ホームデポ(HD)

株価変動: -0.59%
詳細: 全米最大のホームセンター企業です。前日のガイダンス引き下げによる売りが続き、小幅安となりました。

ターゲット(TGT)

株価変動: -2.77%
詳細: 衣料品から食品まで扱う大型小売チェーンです。第3四半期決算は予想を上回りましたが、通期利益見通しの引き下げで株価が下落しました。

ドアダッシュ(DASH)

株価変動: -4.60%
詳細: 米国最大級のフードデリバリー企業です。ジェフリーズが投資判断を引き上げたものの、株価は反落しました。

プラグ・パワー(PLUG)

株価変動: -11.21%
詳細: 燃料電池や水素関連技術を手がけるクリーンエネルギー企業です。転換社債の発行による希薄化懸念から売りが強まりました。

ラマコ・リソーシズ(METC)

株価変動: -13.34%
詳細: 主に石炭・資源開発を手がける企業です。ゴールドマン・サックスが「売り」評価を提示し、目標株価16ドルと発表したことで大幅下落しました。

アジオス・ファーマシューティカルズ(AGIO)

株価変動: -50.89%
詳細: 血液疾患やがん領域の新薬を開発するバイオ医薬品企業です。鎌状赤血球症治療薬のフェーズ3試験が主要項目を達成できず、株価が急落しました。

*過去記事 株価変動

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