2025年11月18日(火)の米国株式市場は、S&P500とダウが4日連続の下落となり、AI関連・半導体株が大きく売られました。一方でS&P500構成銘柄の約6割が上昇し、小型株指数ラッセル2000も反発するなど、全面安ではありませんでした。市場では「AIストーリーに綻びが出ている」との見方が広がっています。
以下は、18日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
メドトロニック(MDT)
株価変動: +4.69%
詳細: 医療機器メーカーです。第2四半期の売上と利益が市場予想を上回り、2026年度ガイダンスを引き上げたことで買いが集まりました。
メルク(MRK)
株価変動: +3.84%
詳細: 大手製薬会社です。肺動脈性肺高血圧症向けの新薬候補「Winrevair」の第2相試験が成功し、第3相試験へ進む方針が好感されました。
バイドゥ(BIDU)
株価変動: +2.66%
詳細: 中国の検索エンジン大手です。第3四半期の調整後純利益が予想を上回り、利益面の強さが評価されました。
ハネウェル(HON)
株価変動: -2.36%
詳細: 産業用機器メーカーです。BofA証券が格下げし、目標株価を引き下げたことで売りが強まりました。
ロウズ(LOW)
株価変動: -2.41%
詳細: 米国のホームセンター大手でホームデポの競合です。ホームデポの業績下方修正を受け、連れ安となりました。
マイクロソフト(MSFT)
株価変動: -2.70%
詳細: テクノロジー大手でクラウドとAI投資を進めています。アンソロピックとの協業発表後も株価は弱含みで推移しました。
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エヌビディア(NVDA)
株価変動: -2.81%
詳細: AI半導体の最大手企業です。決算発表前の不透明感やアンソロピックへの投資報道から売られました。
*関連記事「エヌビディア株に強まる警戒感:AI投資の不透明さと企業戦略から読み解く今後の展望」
クラウドフレア(NET)
株価変動: -2.83%
詳細: CDNおよびセキュリティ企業です。同社の大規模なネットワーク障害がXやChatGPTに影響し、株価が下落しました。
ホームデポ(HD)
株価変動: -6.02%
詳細: 米国最大のホームセンター企業です。第3四半期の調整後利益が予想未達となり、通期見通しも引き下げたことで大幅安となりました。
PDDホールディングス(PDD)
株価変動: -7.33%
詳細: 中国のEC企業です。第3四半期の売上成長が鈍化したことが嫌気されました。
クラーナ(KLAR)
株価変動: -9.32%
詳細: 後払い決済サービスのフィンテック企業です。決算は売上が予想超えでしたが、株価は利益確定売りに押されました。
エナジャイザー・ホールディングス(ENR)
株価変動: -18.49%
詳細: 電池メーカーです。業績予想の下振れと2026年序盤の関税コスト増見通しで大きく売られました。
*過去記事 株価変動
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