11月17日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2025年11月17日(月)の米国株式市場は、ダウが592ドル(1.3%)下落し、S&P500とナスダックも続落しました。暗号資産も下落し、市場全体でリスク回避姿勢が強まりました。明確な売り要因はなく、10月のAI関連ニュースで上昇を続けた反動による「買い疲れ」が主因とみられます。利下げ期待後退で金利が2025年に高止まりする可能性が意識され、小型株が特に売られました。安全資産の国債や金も買われず、市場全体に幅広い売りが広がりました。

以下は、17日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

E.W.スクリプス(SSP)

株価変動: +39.87%
詳細: 米国のローカルテレビ放送局を運営するメディア企業です。シンクレアが同社に8.2%出資し、合併案について協議中であると報じられたことで買いが集まりました。

クォンタム・コンピューティング(QUBT)

株価変動: +8.49%
詳細: 量子コンピュータ技術を開発する企業です。第3四半期の売上が38.4万ドルと前年(10.1万ドル)から増加し、クラウド経由のDirac-3量子システム利用が伸びました。純利益は240万ドルとなり、前年の赤字から黒字転換しました。
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アルファベット(GOOGL)

株価変動: +3.11%
詳細: Googleの親会社で、検索・広告・クラウドなどを世界展開しています。バークシャー・ハサウェイが第3四半期に43億ドル分を新規取得したことが明らかになり、買いが集まりました。
*関連記事「AI投資の「質」で選ぶならアルファベット? バークシャー参入が示す潮流

アルベマール(ALB)

株価変動: +2.22%
詳細: 世界的なリチウム供給企業です。リチウム需要の安定と供給改善が評価され株価が上昇しました。EV支援縮小の政策環境でも買いが入りました。

テスラ(TSLA)

株価変動: +1.13%
詳細: 電気自動車メーカーです。サプライヤーに対し米国生産の部品から中国製部材を排除する方針を示したと報じられました。これが調達リスクの軽減として捉えられ、株価が上昇しました。

アップル(AAPL)

株価変動: -1.82%
詳細: iPhoneなどを展開する世界的テクノロジー企業です。バークシャー・ハサウェイが106億ドル分の株式を売却したことが明らかになり、株価が下落しました。

エヌビディア(NVDA)

株価変動: -1.88%
詳細: AI向けGPUの世界的リーダー企業です。11月19日の決算発表を前に利益確定売りが入りました。AI需要の持続性が焦点となっています。

ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)

株価変動: -7.01%
詳細: サーバーやエンタープライズ向けITインフラを提供する企業です。モルガン・スタンレーが投資判断を引き下げ、目標株価も28ドルから25ドルに減額され、株価が下落しました。

HP(HPQ)

株価変動: -6.77%
詳細: PC・プリンタ大手の米IT企業です。メモリ価格高騰によるマージン圧迫を懸念し、モルガン・スタンレーが格下げしたことで株価が下落しました。

デル・テクノロジーズ(DELL)

株価変動: -8.43%
詳細: サーバー・PC・ITソリューション大手です。メモリ価格上昇による収益性悪化が懸念され、モルガン・スタンレーが投資判断をアンダーウェイトに引き下げました。
*関連記事「デル株が「ダブル格下げ」で急落。アナリストの評価が割れる今、投資家はどう動くべきか?

エックスペン (XPEV)

株価変動: -10.32%
詳細: 中国のEVメーカーです。第3四半期で1.5億元の赤字を計上し、2025年に株価が大幅上昇していたことから利益確定売りが出ました。

*過去記事 株価変動

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