10月15日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄│米国株投資で幸せ作り

2025年10月15日(水)の米国株式市場は、貿易摩擦や政府閉鎖、企業決算への関心が入り混じる中でまちまちの展開となりました。S&P500は0.4％高、ナスダックは0.7％高、ダウ平均は17ドル安。バンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーなどの好決算が相場を支えましたが、週末の急落以降、市場は明確な方向感を欠いたまま推移。アナリストは「今は動きが定まるのを待つべき局面」と指摘しています。

以下は、15日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ブンゲ・グローバル (BG)

株価変動: +12.96%
詳細: ブンゲ・グローバルは農業関連商品の世界的な供給業者で、穀物取引や食用油の生産に強みを持つ米国企業です。トランプ大統領が中国との食用油関連取引の停止を検討していると発言したことを受け、対中貿易の制限による供給減懸念が高まり、農産物関連株に買いが集中しました。この報道を受けて、株価は大きく上昇しました。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD)

株価変動: +9.40%
詳細: AMDは高性能CPU・GPUを開発する米国の半導体企業です。オラクルとのAIスーパーコンピューティング分野での提携発表により、AI分野での成長期待が急拡大。さらにHSBCが目標株価を185ドルから310ドルに引き上げたことで、投資家の注目が集まりました。
＊関連記事「AMD株が再び急騰！AI契約で見えた“収益爆発”の未来」

モルガン・スタンレー (MS)

株価変動: +4.71%
詳細: モルガン・スタンレーは米国の大手投資銀行・金融サービス企業です。第3四半期の1株利益が2.80ドルと、アナリスト予想の2.10ドルを大きく上回りました。好調な株式市場とM&A市場の活況が投資銀行・資産運用収益を押し上げ、株価は上昇しました。

バンク・オブ・アメリカ (BAC)

株価変動: +4.37%
詳細: バンク・オブ・アメリカは全米最大級の商業銀行です。第3四半期の純利益は前年比23%増の85億ドル、1株利益は1.06ドルで市場予想を上回りました。純利息収入の増加が業績を押し上げ、株価は上昇しました。

サンラン (RUN)

株価変動: +2.95%
詳細: サンランは米国の住宅用太陽光発電システム提供企業です。BMOキャピタルが格付けを「アンダーパフォーム」から「マーケットパフォーム」に引き上げ、2026年にかけてのキャッシュフロー改善と株主還元の可能性が好感されました。

ASMLホールディング (ASML)

株価変動: +2.71%
詳細: ASMLはオランダに本社を置く半導体露光装置メーカーで、EUV技術の世界的リーダーです。第3四半期決算で利益は予想を上回ったものの、売上は若干未達。しかし、2025年の成長見通しを再確認し、AI向け受注の拡大も続いていることから、株価は上昇しました。
＊関連記事「ASML決算、売上は予想未達でもAI期待が支える株価上昇」

アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド (ADM)

株価変動: +2.47%
詳細: ADMは農産物の加工・供給に特化した米国企業で、飼料・食品・バイオ燃料分野に展開しています。ブンゲ同様、米中貿易政策の見直し報道を受けて農産物供給に対する懸念が強まり、投資家の買いが集まりました。

アンフェノール (APH)

株価変動: +2.41%
詳細: アンフェノールは電子コネクタやセンサーを製造する米国の電子部品メーカーです。バンク・オブ・アメリカが投資判断を「中立」から「買い」に格上げし、目標株価も120ドルから150ドルに引き上げたことが好感され、株価は上昇しました。

エヌビディア (NVDA)

株価変動: -0.10%
詳細: エヌビディアはGPUとAIプロセッサの分野で世界をリードする半導体企業です。HSBCが格付けを「ホールド」から「買い」に引き上げたものの、前日の大幅下落の影響もあり、株価は小幅な下落となりました。
＊関連記事「エヌビディア株に再び強気予想！HSBCが目標株価320ドルに引き上げ、80％の上昇余地」