米投資情報メディアのバロンズは、主要アナリストレポートをまとめた2025年10月10日付けの記事の中で、注目すべき6銘柄を取り上げました。AIインフラ、モビリティ、スポーツベッティング、ITサービス、物流、そして金鉱業まで、幅広い分野で今後の成長性が評価されています。以下では、それぞれの企業とアナリストの見解を紹介します。
デル・テクノロジーズ(DELL)
エバコアISIはデル・テクノロジーズを「アウトパフォーム」と評価し、目標株価を160ドルとしています。生成AIの普及に伴い、計算処理、ストレージ、ネットワークへの需要が世界的に拡大すると予測しています。特に、85%の企業が生成AIをオンプレミスで運用する計画を持っており、デルのAIサーバーやストレージ製品への需要が高まる見込みです。インフラ事業の年平均成長率は11〜14%が見込まれています。
*過去記事はこちら デル・テクノロジーズ DELL
ドラフトキングス(DKNG)
米国みずほ証券はドラフトキングスを「アウトパフォーム」と評価しています。株価は直近2週間で20%下落しましたが、短期的なプロモーション費用の増加やホールド率の低下による一時的な調整とみています。スポーツベッティング市場の拡大は中長期的に続く見通しで、予想の修正後には株価の回復が期待されます。目標株価は54ドルと設定されています。
*過去記事「ドラフトキングスが黒字転換!利益2倍で株価急騰」
ハブ・グループ(HUBG)
ベンチマークはハブ・グループを「買い」推奨とし、目標株価を40ドルとしています。同社は米国内の物流・輸送を手がける企業で、インターモーダル(鉄道・トラック混載)輸送に強みを持ちます。短期的には荷動きが鈍化していますが、2026年にかけて新たな宅配契約案件の成長が期待され、業績の底堅さが評価されています。
インフォシス(INFY)
サスケハナはインフォシスを「中立」と評価しつつ、金融・製造分野での成長に注目しています。2025年度第2四半期の売上は前期比1%増を見込むものの、小売や第三者収益の減少が重しとなっています。一方、銀行・金融サービス分野の改善と製造業の伸びが収益を支える見通しです。目標株価は18ドルです。
ヴィア・トランスポーテーション(VIA)
オッペンハイマーはヴィア・トランスポーテーションを「アウトパフォーム」と評価し、目標株価を59ドルとしています。同社はAIを活用した公共交通ソフトウェアを開発しており、マイクロトランジットや動的ルーティング分野のリーダーとして高く評価されています。交通管理のデジタル化が進む中で、AI技術を活用した効率的な都市交通ソリューションの需要拡大が追い風となっています。
トレックス・ゴールド・リソーシズ(TXG:CN)
BMOリサーチはカナダ市場上場のトレックス・ゴールド・リソーシズを「アウトパフォーム」とし、目標株価を80ドルに引き上げました。カナダの金鉱企業であり、メキシコの鉱山開発に強みを持っています。Prime Miningの買収により、長期的な成長資産を獲得した点が評価されています。2026年には新プロジェクトの経済性評価(PEA)を発表予定です。
まとめ
今回のバロンズの記事では、AIとデジタル化をテーマにした銘柄が多く取り上げられました。特にデル・テクノロジーズやヴィア・トランスポーテーションは、AIインフラやモビリティの分野で長期的な成長が期待されています。一方で、ドラフトキングスやハブ・グループのように短期調整中でも中期的な回復が見込まれる銘柄も注目されます。
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