9月24日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2025年9月24日(水)の米国株式市場は続落し、ダウ平均が172ドル安(0.4%下落)、S&P500は0.3%安、ナスダックは0.4%安となりました。3指数が同日に2日連続で下落するのは9月2日以来です。原油高でエネルギー株は上昇したものの、ハイテクと通信株が重しとなりました。テクニカル的には過熱感が指摘されており、今後の反発の強さが下落転換の兆しかどうかを見極める鍵となります。週後半にはGDPや個人消費支出(PCE)などの経済指標の発表が控えています。

以下は、24日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ユニキュア (QURE)

株価変動: +247.73%
詳細: ユニキュアは、オランダを拠点とする遺伝子治療バイオテクノロジー企業です。同社の開発中のハンチントン病治療薬「AMT-130」が、36か月時点で病気の進行を75%抑制したと発表し、株価が急騰しました。高用量群での顕著な効果が好感され、今後のFDA承認にも期待が集まっています。

リチウム・アメリカズ (LAC)

株価変動: +95.77%
詳細: リチウム・アメリカズは、リチウム資源の開発を行うカナダ企業で、特にネバダ州のThacker Passプロジェクトに注力しています。トランプ政権が同社に最大10%の出資を検討していると報じられ、株価は大幅に上昇しました。報道は米政府の戦略的資源確保政策との関連が強く、マーケットの注目を集めました。

アリババ・グループ (BABA)

株価変動: +8.19%
詳細: アリババ・グループは、中国最大級のeコマースおよびクラウドサービス企業です。新たに大規模言語モデル「Qwen3‑Max」を発表し、AIおよびクラウドインフラへの投資を5,000億ドル以上行う計画を明かしました。これが市場で好感され、株価は大きく上昇しました。香港市場では+9.2%の上昇となりました。
*関連記事「エヌビディアがアリババとAI提携、ロボティクスで中国市場に再進出

マーベル・テクノロジー (MRVL)

株価変動: +7.33%
詳細: マーベルは、データセンターや5G通信向けの半導体ソリューションを提供する企業です。50億ドル規模の自社株買い計画を発表し株価は大きく上昇しました。大規模な自社株買いの発表は、株主に対する積極的な還元姿勢の表れであると同時に、今後の成長への自信を示すシグナルとして市場は好感しました。
*関連記事「マーベルが株主還元強化へ!自社株買い発表で株価上昇

ゼネラル・モーターズ (GM)

株価変動: +2.29%
詳細: ゼネラル・モーターズは、米国を代表する自動車メーカーの一つです。UBSが「中立」から「買い」に格上げし、目標株価を56ドルから81ドルに引き上げたことで、株価が上昇しました。北米事業の利益率が回復軌道にあると評価されています。

ソーア・インダストリーズ (THO)

株価変動: +6.10%
詳細: ソーア・インダストリーズは、米国のレクリエーショナル・ビークル(RV)大手メーカーです。第4四半期決算で予想を上回る売上を報告し、株価が上昇しました。景気減速への懸念はあるものの、現在の受注水準が安定していることが評価されています。

アマゾン・ドット・コム (AMZN)

株価変動: -0.23%
詳細: アマゾンは、世界最大のオンライン小売業者であり、クラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」の提供企業でもあります。ウェルズ・ファーゴが同社を「オーバーウェイト」に格上げし、目標株価を280ドルに引き上げましたが、市場の反応は限定的で、株価は小幅安に留まりました。
*関連記事「アマゾン株が出遅れ?それでも「今が買い時」とされる理由

マイクロン・テクノロジー (MU)

株価変動: -2.82%
詳細: マイクロン・テクノロジーは、米国の大手メモリチップメーカーです。第4四半期の売上高は113億ドルで、AIデータセンター向けメモリの売上が全体の40%を占めました。好決算ながらも材料出尽くし感があり、株価は反落しました。第1四半期の売上見通しも市場予想を上回っています。
*関連記事「マイクロンが好決算!AI需要でメモリ市場に追い風

プラグ・パワー (PLUG)

株価変動: -5.14%
詳細: プラグ・パワーは、水素燃料電池技術を提供する米国企業です。9月に入ってから株価は61%上昇していましたが、連日の反落により短期調整局面に入っています。成長期待は依然として高いものの、短期的な過熱感が警戒されています。

ブルーム・エナジー (BE)

株価変動: -10.60%
詳細: ブルーム・エナジーは、クリーンエネルギー燃料電池の製造企業です。ジェフリーズが「ファンダメンタルズに対する熱狂」と表現し、同社の格付けをホールドからアンダーパフォームに格下げ、「売り」を推奨したことから、大きく下落しました。
*関連記事「ブルーム・エナジー株に売りサイン?AIブームでも警戒すべき理由

ワージントン・エンタープライズ (WOR)

株価変動: -11.57%
詳細: ワージントン・エンタープライズは、建材および産業向け製品を提供する米国企業です。エルゲン・マニュファクチャリングの買収効果により売上は前年同期比18%増となりましたが、利益面での伸びが期待に届かず、株価は二桁下落となりました。

フリーポート・マクモラン (FCX)

株価変動: -16.95%
詳細: フリーポート・マクモランは、銅および金の採掘を手がける米国資源大手です。インドネシアの鉱山で発生した事故により、操業停止とインフラ損傷が生じ、第3四半期の売上予想を下方修正。重大な操業リスクが表面化したことで、株価は大きく下落しました。

*過去記事 株価変動

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