アイデンティティセキュリティ企業のオクタ（OKTA）が予想を上回る決算を発表し、株価が上昇しました。アナリストからも好意的な評価が出ており、今後の成長期待が高まっています。
決算内容とガイダンスの引き上げ
オクタは2025年第2四半期に調整後1株当たり利益が0.91ドルとなり、前年同期比13％増の売上高7億2800万ドルを計上しました。市場予想の0.85ドル、売上高7億1200万ドルを上回る結果です。
また、通期の調整後1株当たり利益見通しを従来の3.23～3.28ドルから3.33～3.38ドルへ引き上げました。この水準はアナリスト予想の中央値である3.29ドルを上回っています。
株価の動きと市場背景
決算発表後の8月27日午前、株価は2.83％高の93.43ドルに上昇しました。年初からの株価上昇率は16％となり、S&P500（SPX）の9.9％を上回るパフォーマンスです。米国市場全体が落ち着きを見せる中でも、オクタは力強い動きを示しました。
成長を支える要因
今回の好調な業績を支えたのは米国防総省を含む公共部門での契約拡大です。サブスクリプション収益が伸びたことで、マクロ環境や米政府契約に関する不透明感が軽減されたと指摘されています。
さらにオクタはアイデンティティ・セキュリティ・プラットフォームを提供するアクシオム・セキュリティを買収すると発表しました。今後の事業拡大に向けた布石と見られます。
アナリストの見方
ウィリアム・ブレアのアナリストであるジョナサン・ホー氏は「不確実性が低下したことを反映している」とコメントし、株式をアウトパフォームで評価しました。
また、シュティフェルのアダム・C・ボルグ氏は「良好な決算とガイダンスの引き上げ」と評し、目標株価を130ドルに設定しました。さらに、来月のユーザー会議「Oktane」でAIボットを含む非人間IDの管理・保護についての戦略が発表される可能性に注目しています。
まとめ
オクタは堅調な業績とガイダンスの上方修正により、投資家の信頼を強めています。公共部門での契約や買収戦略も追い風となっており、アナリストも強気姿勢を維持しています。今後のユーザー会議での新戦略発表は、さらなる株価上昇の材料になる可能性があります。
＊過去記事はこちら オクタ OKTA
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