米国最大の運用資産を誇る年金基金であるカリフォルニア州職員退職年金基金(Calpers)は、2025年第2四半期に複数の米国株式を買い増ししました。対象となったのは、暗号資産取引所のコインベース・グローバル(COIN)、データ分析企業のパランティア・テクノロジーズ(PLTR)、AI半導体大手のエヌビディア(NVDA)、そしてネット証券のロビンフッド(HOOD)です。
コインベース株を大幅増加
Calpersはコインベース株を98,827株追加取得し、四半期末の保有株数は332,791株となりました。暗号資産市場の回復や取引高の増加を背景に、同社株式への関心が高まっていることがうかがえます。
パランティアとエヌビディア株を約10%増加
パランティアとエヌビディアについては、それぞれ保有株数を約10%増加させました。パランティアは3.6百万株、エヌビディアは64.7百万株を保有する形となり、AIおよびデータ分析分野の成長性を見据えた投資姿勢が鮮明です。
ロビンフッド株も買い増し
また、Calpersはロビンフッド株を186,687株追加取得し、6月末時点での保有株数は1,261,185株に達しました。個人投資家の取引活動が活発化する中で、同社の成長ポテンシャルに注目していることが分かります。
Calpersの資産規模と背景
Calpersは約5,700億ドルの資産を運用する米国最大の公的年金基金で、米国株式、債券、不動産、オルタナティブ投資など多岐にわたるポートフォリオを構築しています。今回の株式追加取得は、成長分野である暗号資産、AI、フィンテックへの長期的な投資戦略の一環とみられます。
*過去記事「カルパースがアップル株を大量売却!注目の買い増し銘柄はメタ・AMD・マクドナルド」
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