IBMの株価がS&P500を大きく上回る中、注目の決算が迫る

  • 2025年7月22日
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2025年7月21日付の米メディア「マーケットウォッチ」は、株価が年初来で30%上昇し好調のインターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)の決算が近いことを取り上げた記事を掲載しました。約7%上昇のS&P500指数を大きく上回っているほか、エヌビディア(28%上昇)やメタ(21%上昇)をも超えるパフォーマンスをIBM株は見せています。

ソフトウェア部門に期待、ただし一部では減速も

同記事によれば、今週発表予定の第2四半期決算について、一部のアナリストは「やや厳しい状況」と見ているものの、IBMのソフトウェア部門には依然として期待が集まっているとのことです。バンク・オブ・アメリカは、ハイブリッドクラウドを手掛ける子会社レッドハットの加速に注目しており、米ドルの下落も業績の追い風になると見ています。

一方で、コンサルティング部門では予約件数の減少が見込まれており、事業の一部には減速傾向も見られます。それでも、アナリストは「ソフトウェア売上の成長率が第1四半期の9%から第2四半期には6%へと減速する見通しではあるが、これは一時的で構造的な問題ではない」と指摘しています。

レッドハットの成長が強気シナリオのカギ

アナリストの間では、レッドハットが今後のIBM成長戦略の中心にあるという見方が強まっています。VMwareとの競争環境の中で、レッドハットが市場シェアを拡大できるかどうかが注目されています。また、AIへの企業投資がソフトウェアおよびコンサルティング事業にとって相対的な追い風となるとの声もあります。

今後の見通しと決算の焦点

IBMは7月23日(水)に第2四半期の決算を発表する予定です。市場では、売上高が166億ドル、1株当たり利益(EPS)が2.65ドルになると予想されています。なお、IBMのコンサルティング事業に関しては、連邦政府の予算削減により下期に向けて逆風が強まるとの懸念も一部で出ていますが、全体収益に占める割合は5%程度と限定的です。

まとめ

マーケットウォッチの記事は、好調な株価を維持しているIBMが今後もその勢いを保てるかどうかに注目しています。特に、ソフトウェアおよびAI分野での成長が鍵を握ると指摘されています。投資家にとっては、決算内容だけでなく、通年ガイダンスの修正やレッドハットの業績動向にも関心が集まりそうです。

*過去記事はこちら IBM

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