グーグルAIがもたらす衝撃!レディット・ピンタレスト・チェッグ株に何が起きたのか

2025年5月、グーグルが検索エンジンにAI機能「AIモード」を導入したことにより、米国株市場ではレディット(RDDT)ピンタレスト(PINS)チェッグ(CHGG)など、検索トラフィックに依存する企業の株価が大きく下落しました。

レディット:AI検索の影響で株価急落

レディットは、2025年初頭から株価が約40%下落し、5月22日時点で98.32ドルとなっています。この下落は、グーグルのAI検索機能「AIオーバービュー」や「AIモード」により、ユーザーが検索結果から直接情報を得るようになり、レディットへのアクセスが減少したことが要因とされています。特に、非ログインユーザーからのトラフィック減少が広告収益に影響を与えていると指摘されています。

ウェルズ・ファーゴのアナリストであるケン・ガウレルスキー氏は、レディットの目標株価を168ドルから115ドルに引き下げ、格付けを「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に変更しました。同氏は、グーグルのAI検索機能がレディットのユーザー獲得と広告収益モデルに長期的なリスクをもたらすと述べています。

ピンタレスト:画像検索の変化による影響

ピンタレストも、グーグルのAI検索機能による影響を受けています。同社は、ユーザーが画像を検索する際にピンタレストのリンクをクリックすることが多かったのですが、AIモードにより検索結果に直接画像が表示されるようになり、ピンタレストへのトラフィックが減少する可能性があります。同社は、検索エンジンのアルゴリズム変更がトラフィックに与える影響について、リスク要因として認識しています。

5月22日時点で、ピンタレストの株価は31.75ドルとなっており、過去5営業日では1.5%下落しています。

チェッグ:AIによる教育支援サービスへの打撃

オンライン教育サービスを提供するチェッグは、グーグルのAI検索機能により、ユーザーがチェッグのサイトを訪れる必要がなくなり、トラフィックと収益が大幅に減少しました。同社は、2025年2月にグーグルを相手取り、AIオーバービューが自社のコンテンツを無断で使用し、独占的な地位を利用しているとして訴訟を提起しました。

さらに、チェッグは2025年5月に全従業員の22%にあたる248人のレイオフを発表し、米国とカナダのオフィスを閉鎖する計画を明らかにしました。同社の株価は、5月22日時点で0.9911ドルとなっています。過去1ヶ月では74%の上昇と一時の大幅な下落からは回復していますが、それでも年初来では38%下落しています。

投資家への影響と今後の展望

グーグルのAI検索機能の導入は、検索トラフィックに依存する企業にとって大きな脅威となっています。特に、ユーザーが検索結果から直接情報を得るようになることで、外部サイトへのアクセスが減少し、広告収益やユーザー獲得に影響を与えています。

投資家は、これらの企業のビジネスモデルがAI検索の進化に対応できるかを慎重に見極める必要があります。また、企業側も、AI技術を活用した新たなサービスの開発や、検索エンジン以外からのトラフィック獲得戦略を模索することが求められています。

今後、グーグルのAI検索機能がさらに進化し、他の検索エンジンやプラットフォームにも影響を与える可能性があるため、投資家は引き続き動向を注視する必要があります。

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