4月23日(水)の米国株式市場はは大幅な上昇を見せました。背景には、トランプ大統領による「パウエルFRB議長の解任意向はない」との発言や、中国からの輸入品に対する145%関税の引き下げ示唆が挙げられます。
以下は、23日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
バーティブ・ホールディングス (VRT)
株価変動: +8.60%
詳細: バーティブはデータセンター向け冷却システムや電源ソリューションを提供する企業です。AI関連の需要増により業績予想を上方修正し、株価が大幅に上昇しました。AIインフラ整備に欠かせない企業として注目を集めています。
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オクロ (OKLO)
株価変動: +8.55%
詳細: オクロは新興の原子力エネルギー企業で、クリーンで持続可能なエネルギーの商用化を目指しています。オープンAIのサム・アルトマンCEOが会長を退任するという発表がありましたが、その一方で今後もAI業界との戦略的パートナーシップを継続する意向を示し、株価は上昇しました。
SAP (SAP)
株価変動: +7.56%
詳細: SAPはドイツの大手エンタープライズ向けソフトウェア企業です。2025年第1四半期はクラウド部門の売上が前年比26%増加し、全体の収益も好調でした。通期見通しも維持されたことが好感されました。
ボーイング (BA)
株価変動: +6.06%
詳細: ボーイングは米国の航空機製造大手です。第1四半期の赤字が市場予想よりも小さく、業績改善への期待から株価が上昇しました。商業機部門や防衛部門の動向が注目されています。
インテル (INTC)
株価変動: +5.54%
詳細: インテルは世界最大級の半導体メーカーで、主にPCやサーバー向けのプロセッサを製造しています。大規模な人員削減計画が報道され、コスト削減への期待から株価が上昇しました。
テスラ (TSLA)
株価変動: +5.37%
詳細: テスラは電気自動車や再生可能エネルギー製品を製造する米国の企業です。政治的発言による消費者離れが指摘されていたイーロン・マスクCEOが政治活動を縮小すると発表し、株価は回復しました。
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キャピタル・ワン・ファイナンシャル (COF)
株価変動: +3.68%
詳細: キャピタル・ワンは個人や法人向けにクレジットカードや融資を提供する金融機関です。第1四半期の利益が市場予想を上回り、ディスカバリー・ファイナンシャルの買収承認も株価を押し上げました。
インテュイティブ・サージカル (ISRG)
株価変動: +1.92%
詳細: インテュイティブ・サージカルは手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」で知られる医療機器メーカーです。第1四半期決算が市場予想を上回り、堅調な売上成長が評価されました。
AT&T (T)
株価変動: +0.85%
詳細: AT&Tは米国の大手通信事業者で、モバイル・固定通信やメディア事業を展開しています。第1四半期の業績は市場予想と一致し、DirecTV売却計画の進展も好材料となりました。
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ブリストル・マイヤーズ スクイブ (BMY)
株価変動: -2.59%
詳細: ブリストル・マイヤーズは米国の大手製薬会社で、がんや心疾患、精神疾患などの治療薬を開発しています。統合失調症治療薬「Cobenfy」の臨床試験で有効性が示されず、株価は下落しました。
エンフェーズ・エナジー (ENPH)
株価変動: -15.65%
詳細: エンフェーズは太陽光発電システムおよび蓄電ソリューションを提供する再生可能エネルギー企業です。第1四半期の業績が市場予想を下回り、さらに次期見通しも弱含みで株価は大きく下落しました。
*過去記事 株価変動