アクソン・エンタープライズ（AXON）の株価が、第4四半期の決算発表を受けて大きく上昇しました。テーザーのメーカーである同社は、2025年の売上が市場予想を上回る見通しを示し、投資家の期待を集めています。2月25日の時間外取引では、株価が13％上昇し、562ドルに達しました。
第4四半期の業績：純利益が前年の2倍以上に
アクソンは、2024年12月31日に終了した3ヵ月間の決算を発表しました。この期間の純利益は 1億3,520万ドル（1株当たり1.67ドル） で、前年同期の 5,710万ドル（1株当たり75セント） から2倍以上の増加となりました。
また、調整後の1株当たり利益（EPS）は 2.08ドル となり、市場予想の 1.40ドル を大幅に上回りました。
売上は前年比で増加、アナリスト予想を上回る
第4四半期の売上は 5億7,510万ドル となり、前年の 5億4,430万ドル から増加しました。さらに、市場予想の 5億6,600万ドル も上回る結果となりました。
テーザー銃とセンサー事業が成長を牽引
アクソンの主力製品であるテーザー銃の売上は 37％増の2億2,100万ドル となりました。この成長は、テーザー銃10の普及拡大と、同社のバーチャルリアリティ・トレーニング・ソリューションの採用拡大が要因となっています。
また、センサー事業の売上も 1億2,400万ドル（前年比18％増） となり、安定した成長を見せました。
2025年の売上予測は市場予想を上回る見込み
アクソンは、2025年の売上を 25億5,000万ドル～26億5,000万ドル と予想しており、その中間値は市場予想（25億6,000万ドル）を上回る見込みです。
また、調整後のEBITDA（利払い・税引き・減価償却前利益）は 6億4,000万ドル～6億7,000万ドル になると見込まれ、こちらも市場予想（6億5,050万ドル）を上回る水準となっています。
株価は長期的な上昇トレンドを維持
アクソンの株価は、過去1年間で 83％上昇 しており、長期的に高いパフォーマンスを維持しています。しかし、過去3ヵ月間では 約20％下落 しており、短期的な調整局面にありました。今回の決算発表を受けて、投資家の信頼が回復し、再び上昇トレンドに入る可能性が高まっています。
今後の展望
アクソン・エンタープライズは、テーザー銃の市場拡大とVRトレーニング技術の導入を進め、さらなる成長を目指しています。また、法執行機関向けのセンサー技術の需要増加も、同社の売上を後押しする要因となりそうです。
投資家にとって、今回の決算発表はアクソン・エンタープライズの強固な成長基盤を確認するものとなりました。今後の市場動向にも注目が集まりそうです。
＊過去記事はこちら アクソン AXON