米連邦準備制度理事会(FRB)は2025年最初の政策決定会合で 金利据え置き を選択しました。インフレ率が2%を依然として上回っていることが主な理由とされています。この決定を受けて、1月29日(水)の米国株式市場は下落しました。
以下は、29日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
ネクストクラッカー(NXT)
株価変動: +24.28%
詳細: ネクストクラッカーは、ソーラートラッカー・システムおよびソフトウェアのプロバイダーです。第3四半期の売上が前年同期の4140万ドルから1億1530万ドルに増加したことを受け、2025年度の業績予想を上方修正。株価は大きく上昇しました。
F5(FFIV)
株価変動: +11.4%
詳細: F5は、マルチクラウド・アプリケーションサービスを提供する企業です。第1四半期決算が市場予想を上回り、2025年度の売上高成長予想を従来の4%~5%から6%~7%に上方修正。調整後の1株当たり利益も6.5%~8.5%増となる見込みで、株価が急伸しました。
スターバックス(SBUX)
株価変動: +8.14%
詳細: スターバックスは、世界最大級のコーヒーチェーンを運営する企業です。第1四半期決算で1株当たり69セントの利益を計上し、市場予想の67セントを上回りました。米国および世界の既存店売上高は4%減少しましたが、CEOのブライアン・ニコル氏は、「Back to Starbucks」の施策が好意的に受け入れられているとコメントしました。
*関連記事「スターバックス株が上昇!アナリストが目標株価を引き上げた理由とは?」
T-モバイルUS(TMUS)
株価変動: +6.34%
詳細: T-モバイルUSは、米国の大手通信事業者で、モバイルネットワークサービスを提供しています。第4四半期決算では、売上高218億7000万ドル(予想213億3000万ドル)、1株当たり利益2.57ドル(予想2.29ドル)と市場予想を上回りました。ポストペイド電話加入者数も90万3000件と、予想の85万8000件を超える好調な結果でした。
ASMLホールディング(ASML)
株価変動: +4.29%
詳細: ASMLホールディングは、オランダを拠点とする半導体製造装置メーカーで、EUVリソグラフィ装置の分野で世界をリードしています。2024年第4四半期の売上高がアナリスト予想を上回ったことで、株価が上昇。予約高は70億9000万ユーロと前年から減少したものの、アナリスト予想の約40億ユーロを大きく上回りました。
*関連記事「ASMLの株価が米国市場でも急騰、最新決算が市場予想を上回る」
メタ・プラットフォームズ(META)
株価変動: +0.32%
詳細: メタ・プラットフォームズは、FacebookやInstagramなどのソーシャルメディアを運営する企業です。第4四半期決算発表を控え、投資家はディープシークのAIモデルに対するCEOマーク・ザッカーバーグの見解に注目。2025年の積極的な資本計画の正当性も問われる見込みです。
マイクロソフト(MSFT)
株価変動: -1.09%
詳細: マイクロソフトは、ソフトウェア、クラウドサービス、AI開発を手がける世界的なテクノロジー企業です。第2四半期決算発表を控え、アナリスト予想では売上高689億ドル、1株当たり3.11ドルの利益(前年同期は620億ドル、2.93ドルの利益)となる見込み。AI関連投資の進展が焦点となります。
テスラ(TSLA)
株価変動: -2.26%
詳細: テスラは、電気自動車(EV)とエネルギー関連製品を開発・販売する企業です。株価は2.3%下落。第4四半期決算では、1株当たり75セント、営業利益27億ドル、売上高272億ドルが予想されており、前年同期(1株当たり71セント、営業利益21億ドル、売上高252億ドル)より増加が見込まれています。
エヌビディア(NVDA)
株価変動: -4.10%
詳細: エヌビディアは、GPUおよびAIプロセッサの開発で知られる半導体メーカーです。トランプ政権当局者が中国向けチップ販売に対する追加制限を検討していると報じられたことで、株価が下落しました。
*関連記事「エヌビディアのH20チップ、中国市場での販売に新たな制限?投資リスクを分析」
モデルナ(MRNA)
株価変動: -9.39%
詳細: モデルナは、mRNA技術を活用したワクチンおよび治療薬を開発するバイオテクノロジー企業です。ゴールドマン・サックスのアナリストが「買い」から「中立」に格下げし、目標株価を99ドルから51ドルに引き下げたことを受けて株価が下落。過去6ヶ月のガイダンス修正のネガティブな流れが続いています。
レンディングクラブ(LC)
株価変動: -14.32%
詳細: レンディングクラブは、ウェブベースの融資プラットフォームを運営する企業です。第4四半期の利益が970万ドル(1株当たり8セント)と、前年の1020万ドル(1株当たり9セント)から減少。貸倒引当金繰入額が前年同期比51%増の6,320万ドルに増加したことで、株価が急落しました。
*過去記事 株価変動