スーパーマイクロの株価下落、新たな資金調達計画が影響

スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は、サーバーメーカーとして知られる企業ですが、決算報告の提出遅延や資金調達計画に関するニュースを受けて株価が急落しています。同社は2024年12月に入り株価が大幅に下落し、12月16日にはさらにその幅を広げました。

新たな資金調達計画の影響

ブルームバーグの報道によると、スーパーマイクロは投資銀行エバコアを起用し、株式および社債の追加発行による資金調達を検討しています。これにより、財務基盤の強化を目指しているとされています。しかし、この報道は市場にさらなる不安をもたらし、同社株価は16日の午後1時半過ぎの段階でに7.6%下落し、33.68ドルとなりました。

決算報告遅延の背景

スーパーマイクロは、社内調査の結果、不正行為の証拠は見つからなかったと発表しています。しかし、証券取引委員会(SEC)への正式な報告書の提出は依然として遅れており、投資家の間で懸念が広がっています。同社は提出期限を2025年2月25日まで延長しており、現時点ではナスダックからの上場廃止のリスクは回避されています。

また、同社は前会計監査人であるアーンスト・アンド・ヤングが辞任した後、新たな会計監査人を採用しました。この一連の動きが、同社の経営に対する市場の信頼感に影響を与えています。

株価の変動と市場評価

スーパーマイクロの株価は、2024年に入ってから大きく変動しています。今年3月には株価が119ドルの過去最高値を記録しましたが、その後急落し、一時は18ドルまで下がりました。その後の回復で33.95ドルまで上昇しましたが、過去5日間では23%の下落を記録しています。

さらに、同社の時価総額が縮小したため、ナスダック100指数から除外される事態にもなりました。一方で、ここ1ヶ月では株価が60%近く上昇しており、依然として不安定な動きを続けています。

投資家への影響と今後の展望

スーパーマイクロは、新たな資金調達計画を通じて財務基盤を強化する意向を示していますが、この動きが短期的には株価のさらなる変動を引き起こしています。同社が未提出の決算報告を公開し、透明性を確保することが、今後の投資家の信頼回復につながる重要な要因といえます。

同社の状況は引き続き注目されていますが、株価の変動リスクが高いため、投資家は慎重な判断が求められます。

*過去記事はこちら  スーパー・マイクロ・コンピュータ SMCI

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