オクタの株価、アナリスト予想を大きく上回る決算で急上昇

クラウドベースのソフトウェアおよびアイデンティティアクセスソリューションを提供するオクタ(OKTA)は、第3四半期決算で売上6億6500万ドル、調整後利益は1株当たり67セントを発表しました。この結果は、ファクトセットの調査によるアナリスト予想(調整後利益1株当たり58セント、売上6億5000万ドル)を大幅に上回るものでした。

これを受け、4日のプレマーケットでオクタの株価が14%上昇し、93.30ドルを記録しました。

株価パフォーマンスの変化と最新の決算

2024年はオクタにとって困難な年で、株価は年初来で約10%下落していました。一方で、S&P 500指数は27%上昇しており、市場全体のパフォーマンスとの差が顕著でした。しかし、今回の第3四半期決算発表により、投資家の同社に対する見方が大きく変わり始めています。

新製品の好調な動きと経営陣の見解

オクタの経営陣は、新製品と新機能について特に楽観的な見方を示しています。第3四半期における予約の15%が新製品によるものであったと発表しました。最高財務責任者(CFO)のブレット・ティグ氏は、「この傾向が今後のビジネスに長期的な貢献をもたらすことを期待しています」とコメントしています。

また、2023年10月に発生したセキュリティ侵害に関連する保守的なガイダンスはもはや含まれていないものの、現在のガイダンスは依然として慎重な印象を与えているとアナリストの一部は指摘しています。

今後のガイダンスと業績予想

オクタは、年間売上を25億9500万ドル〜25億9700万ドル、1株当たり利益を2.75ドル〜2.76ドルと見込んでいます。この予想は、以前のガイダンス(売上25億5500万ドル〜25億6500万ドル、1株当たり利益2.58ドル〜2.63ドル)から引き上げられています。

アナリストの評価と長期的な見通し

グッゲンハイムのアナリストであるジョン・ディフッチ氏は、新製品販売が新規契約や契約更新におけるプレッシャーをある程度相殺していると述べています。また、「オクタのボラティリティは確かに投資家を悩ませるものの、この基盤から事業と株式を成長させる余地があると信じています」とコメントしました。

オクタは、今回の決算を通じて投資家に新たな信頼感を与え、株価回復の可能性を示しています。今後の動向に注目が集まります。

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