ソフトウェア企業であるサービスナウ(NOW)の株価は、第3四半期の好調な財務業績発表と通年業績見通しの上方修正を受けて、10月24日に急騰しました。特に、人工知能 (AI) への企業の支出増加が、業績を支える大きな要因となっています。
売上高と利益が予想を上回る
サービスナウは、第3四半期における調整後の1株当たり利益を3.72ドルと報告しました。これは、ウォール街の予想である1株当たり3.45ドルを大きく上回る結果です。また、同社の売上高は28億ドルに達し、前年同期比で22%増加。アナリストの予想27.5億ドルを超える成績を収めました。
CEOのビル・マクダーモット氏は、「この著しい勢いは、既存および新規のお客様がビジネス変革のためにAIプラットフォームとしてサービスナウへの投資を増やしていることに由来する」と決算発表で述べています。
通年業績見通しの上方修正
業績の好調を受けて、サービスナウは2024年の年間サブスクリプション売上の予測を106億6000万ドル〜107億ドルに引き上げました。これは、以前の見通しである105億6000万ドル〜105億9000万ドルをさらに上回るものです。
株価の上昇と時価総額
発表を受けて、サービスナウの株価は24日午後に5.36%上昇し、956.37ドルに達しました。これは、時価総額2000億ドルの大台に迫る勢いです。株価が終値で970.87ドルを超えれば、サービスナウはこのマイルストーンに到達することになります。
アナリストの評価 – 強気の見通し
アナリストもサービスナウに対して楽観的な見通しを示しています。ニーダムのマイク・チコス氏は、サービスナウの目標株価を900ドルから1,075ドルに引き上げ、「買い」推奨を継続しました。同氏は、「顧客がデジタルトランスフォーメーションのイニシアティブを実行し、生産性を向上させるため、サービスナウのプラットフォームが非常に適している」と指摘しています。
また、ウィリアム・ブレアのアジュン・バティア氏も同様に楽観的な見方を示し、「プラットフォーム契約、AIの話題、顧客との強固な関係が、今後の成長を後押しするだろう」と述べ、同社の業績に対して高い評価を付けています。
AIとデジタルトランスフォーメーションが鍵
サービスナウの成功は、AI技術への投資と企業のデジタルトランスフォーメーションを支えるプラットフォームの強みが背景にあります。これらの要因が、引き続き同社の成長を後押しすると期待されています。
今後もサービスナウの株価は注目を集めることが予想され、AIと自動化に対する企業のニーズが増す中で、さらに業績の伸びが期待されます。これからの投資家にとっては、見逃せない企業の一つとなっています。