AI関連投資の次なる一手:成長する半導体インフラ企業を見逃すな

  • 2024年9月29日
  • 2024年9月29日
  • BS余話

オッペンハイマーのアナリスト、エドワード・ヤン氏によれば、AI技術の需要は爆発的に増加しているものの、その成長に追いつくためのハードウェア性能向上が遅れていることが課題となっています。AIチップメーカーであるエヌビディア(NVDA)のような企業は急速に成長していますが、その裏で「地味」な役割を果たす半導体インフラ企業にこそ、投資家が注目すべきだとヤン氏は強調しています。

特に、エヌビディアや台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM)のようなAIチップメーカーを支えるウェハー製造装置や先進的な半導体技術を提供する企業は、今後の成長に大きく寄与することが予想されます。

ヤン氏の推奨銘柄

ヤン氏は、AIの需要増加に応じて利益を拡大する可能性が高いとして、特に以下の2社を高く評価しています。

オントゥ・イノベーション(ONTO)

ヤン氏は、オントゥー・イノベーション(ONTO) の格付けを「アウトパフォーム」と評価し、目標株価を260ドルとしています。9月27日現在の株価から21%の上昇が見込まれる同社は、先進パッケージングおよび高帯域幅メモリ(HBM)向けの歩留まり向上ツールを提供し、エヌビディアやTSMC、SKハイニックスといった業界リーダーに重要な技術を供給しています。

ウルトラクリーン・ホールディングス(UCTT)

ウルトラクリーン・ホールディングス(UCTT)も「アウトパフォーム」と評価され、目標株価は70ドルとされています。これは9月27日現在の株価から74%の上昇余地があることを意味し、HBMや先進パッケージング、EUV(極端紫外線)リソグラフィなどの成長分野で活躍している企業です。

他の注目すべき銘柄

ヤン氏はまた、KLA(KLAC)イコル・ホールディングス(ICHR)についても「パフォーマンス」評価を与えています。これらの企業もAIブームの恩恵を受けつつ、安定した成長を見込める企業として注目されています。

一方で、ケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS)に関しては、「アンダーパフォーム」と評価しており、短期的には投資家にとって魅力的ではないとしています。

投資戦略:AIインフラ企業に焦点を

AI関連銘柄の投資は、エヌビディアや台湾セミコンダクター・マニュファクチャリングのような大手チップメーカーだけにとどまりません。これらの企業を支えるインフラ企業、特にウェハー製造装置や先進的なパッケージング技術を提供する企業は、今後のAIブームでさらなる成長を遂げる可能性があります。エドワード・ヤン氏は、こうした「ツルハシとシャベル」の役割を果たす企業が、AI市場の長期的な発展において重要な役割を果たすと述べています。

AIの「ゴールドラッシュ」が続く中、投資家はこれらの企業に注目することで、長期的な成長を享受することができそうです。

*過去記事「エヌビディアだけじゃない!2024年注目の半導体銘柄11選

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