セールスフォース(CRM)は、顧客関係管理(CRM)ソフトウェアに新たな人工知能(AI)機能を追加し、今後の売上増加に向けて大きな一歩を踏み出しました。ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダニエル・アイブス氏は9月27日、セールスフォースがAI革命の「明白な二次的受益者」になると強調し、同社に対するに対する「アウトパフォーム」の評価を繰り返して、目標株価を315ドルから325ドルへと引き上げました。
AI機能追加で売上が拡大する理由
セールスフォースが提供する新しいAI機能は、特にルーティン営業やカスタマーサービス業務を効率化することが期待されています。このAIエージェントによって、企業は人的リソースを削減しながら、より効率的に顧客対応を行えるようになります。さらに、これによりセールスフォースは年間40億ドル以上の追加売上を生み出す可能性があると予測されています。
2025年にはこの売上増加が本格化する見込みであり、セールスフォースが市場でのリーダーシップをさらに強化することが期待されています。
セールスフォースのAI戦略とDreamforceカンファレンス
最近開催されたDreamforceカンファレンスでは、セールスフォースのAI戦略に対する顧客からのポジティブなフィードバックが目立ちました。多くの顧客が、同社のAIソリューションが彼らのビジネスにどれほど大きな価値をもたらすかを評価していることが明らかになりました。
アイブス氏は、こうした顧客の反応を元に、セールスフォースに対する強気の見方をさらに強めています。
セールスフォースの株価動向
2024年のセールスフォースの株価は約5%上昇しており、これに対しナスダック総合指数は21%の上昇を記録しています。市場全体と比較して、セールスフォースの株価は控えめな動きを見せていますが、今後のAI機能の展開がさらに進めば、株価にもさらなる上昇が期待できそうです。
AI機能の追加は企業にとってどんなメリットがあるのか?
セールスフォースのAI機能は、営業チームやカスタマーサポートチームがより効率的に業務を遂行するのを助けます。これにより、企業は顧客満足度を向上させ、競争力を強化することが可能です。さらに、AIを活用することで、リアルタイムのデータ分析や予測機能も強化され、より正確なビジネス戦略の立案が可能となります。
まとめ
セールスフォースは、AI機能を駆使して顧客関係管理の分野でさらなる革新を進めています。これにより、企業は営業やカスタマーサポート業務の効率を大幅に向上させることができ、同時にセールスフォース自体の売上も増加する見込みです。ウェドブッシュ証券のダニエル・アイブス氏も強調しているように、AI革命の波に乗るセールスフォースの今後の成長から目が離せません。