AI関連株として見逃せない!バーティブの未来を探る

  • 2024年9月3日
  • 2024年9月3日
  • BS余話

AI技術の進展が世界中で注目を集める中、データセンターインフラを提供するバーティブ・ホールディングス(VRT)は、投資家にとって見逃せない存在です。一般的にAI関連企業として認識されにくいかもしれませんが、バーティブはAIの普及に欠かせないデータセンターを支えるインフラを製造しています。特に冷却システムや電力供給システムは、データセンター運営に不可欠な要素であり、その需要は増大しています。

目を引く第2四半期の業績

2024年7月24日、バーティブは第2四半期決算を発表し、売上高は前年比13%増加、利益はほぼ50%増加という驚異的な結果を示しました。これらの数字は、アナリスト予測を大幅に上回るものでした。しかし、驚くべきことに、同社の株価は14%も下落しました。これは、AI市場全体に対する懸念が影響したためです。

主要テクノロジー企業、例えばアルファベット(GOOGL)やアマゾン・ドット・コム(AMZN)、マイクロソフト(MSFT)などがAI関連支出の増加に伴い、AI関連ビジネス全体が過熱しているのではないかという不安が広がりました。その結果、データセンターインフラを手がけるバーティブも影響を受けたのです。しかし、同社の強固な事業基盤を考慮すると、短期的な市場の動揺は大きなチャンスと捉えることができます。

業績と将来展望:数字が語るポジティブな未来

JPモルガン証券のアナリスト、スティーブン・ツーサ氏は、バーティブの格付けを「オーバーウェイト」と評価し、目標株価を100ドルと設定しています。8月30日現在の株価83.03ドルから20%の上昇を見込んでおり、同氏は「我々は数字にこだわる」と述べています。

バーティブの第2四半期の売上高は19億5000万ドルで、利益率も上昇。調整後の利益は67セントで、予想の57セントを上回りました。また、経営陣は2024年度の売上高予測を76億7000万ドルに引き上げており、さらに利益率の改善が期待されています。オッペンハイマーのアナリスト、Noah Kaye氏も「2025年度には利益率が20%以上に達するだろう」と高評価しています。

成長市場としてのデータセンターインフラ

データセンター冷却製品市場は、2023年から2桁成長を続け、今後8年間でさらに拡大すると予測されています。バーティブは、イートン(ETN)やシュナイダー・エレクトリックと並んで、データセンターインフラ市場をリードする企業の一つです。特に、フルセットの製品とサービスを提供できる点が強みで、2023年にはデータセンター冷却製品の売上高が50億ドルを超え、バーティブの総売上高の約75%を占めています。

バーティブの成長は製品販売だけでなく、エンジニアによるサービス提供にも支えられています。CEOのジョルダーノ・アルバタッツィ氏は、「サービスはバーティブの競争優位性であり、データセンターがより複雑になるにつれ、その重要性が増す」と述べています。

投資家にとっての評価とチャンス

バーティブの株価は、7月24日の32.8倍から12ヶ月先予想利益の26.7倍に下落しており、評価はより妥当な水準に近づいています。このような状況は、投資家にとって見逃せない機会と言えそうです。特に、JPモルガン証券のツーサ氏は、バーティブが今後もクラス最高の受注成長と収益向上を続けると予想しており、魅力的なリスク/リターンを提供する企業として注目しています。

まとめ

市場の一時的な混乱により、バーティブの株価は一時的に下落しましたが、同社の堅実な業績と成長見通しを考慮すると、今が同社をポートフォリオに加えるチャンスです。データセンターインフラの需要は今後も増加する見込みであり、バーティブはその恩恵を享受するポジションにあります。

*過去記事「割安なAI関連株:バーティブ・ホールディングスに注目

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