8月19日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

8月19日の米国市場は力強い上昇を見せました。今週注目されるのは、23日に開催される連邦準備制度理事会(FRB)の年次ジャクソンホール金融政策シンポジウムで、ジェローム・パウエル議長の基調講演を控えている点です。この重要なイベントを前に、投資家は慎重ながらも楽観的な姿勢を維持しています。以下は19日に大きく動いた銘柄です。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD)

株価変動: +4.52%
詳細: AMDは、ZTシステムズの買収に合意し、この動きが投資家に好感されました。49億ドルの買収額は、現金と株式の交換により実現され、追加で最大4億ドルが支払われる可能性があります。AMDの将来的な利益増加見通しが強化され、これにより株価が大きく上昇しました。特に2025年末までの非GAAPベースでの利益増加見込みが、投資家の信頼を引き出した形となっています。

同業のエヌビディア(NVDA)も、この日4.35%の上昇を見せました。

*関連記事「エヌビディアに勝てるか?AMDがZTシステムズを買収した本当の理由」「エヌビディア株が6連騰!次期決算発表を前に期待感が急上昇中

エスティ・ローダー (EL)

株価変動: -2.2%
詳細: 化粧品、スキンケア製品、フレグランスの世界的なメーカーであるエスティ・ローダーは、2025年度の売上高と収益見通しが市場の期待に届かないとの発表を受け、株価が下落しました。CEOのファブリツィオ・フレダ氏が同年度末で退任する計画も、将来への不透明感を増し、株価にネガティブな影響を与えました。第4四半期の利益がアナリスト予想を上回ったにもかかわらず、長期的な業績の不確実性が懸念されています。

パロアルトネットワークス (PANW)

株価変動: +2.77%
詳細: サイバーセキュリティ分野で強みを持つパロアルトネットワークスは、第4四半期の決算発表を前にして株価が上昇しました。市場は同社の業績に対する期待が高く、決算結果が強気のシグナルを示すと見込んでいます。サイバーセキュリティの需要拡大に伴い、パロアルトネットワークスの成長が今後も続くとの見方が強まっています。

HP (HPQ)

株価変動: -3.65%
詳細: HPの株価は、モルガン・スタンレーによるレーティング引き下げを受けて下落しました。同社は「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げされ、目標株価は37ドルに据え置かれました。市場はこの動きをネガティブに捉え、株価に即座に反映されました。特に、PCおよびプリンター市場の見通しに対する慎重な見方が、株価の下落につながったと考えられます。

スウィートグリーン (SG)

株価変動: -6.8%
詳細: 健康志向のサラダやボウルメニューを提供するファストカジュアルレストランチェーンであるスウィートグリーンの株価は、パイパー・サンドラーが格付けを「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に引き下げたことにより、大きく下落しました。目標株価は33ドルから39ドルに引き上げられたものの、格下げが投資家心理に影響し、株価は急落しました。これにより、短期的な市場の期待が後退しています。

マクドナルド (MCD)

株価変動: +3.2%
詳細: エバコアのアナリストがマクドナルドの目標株価を300ドルから320ドルに引き上げたことで、株価は上昇しました。ファーストフード業界における同社の競争力と、安定した収益成長が評価されています。株価は287.55ドルに達し、投資家からの信頼を再確認しました。

*過去記事 株価変動

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