アクソン・エンタープライズ(AXON)は8月6日、2024年第2四半期の財務報告を発表しました。この報告に基づく主要な財務指標と市場の反応を以下にまとめます。
*アクソンの会社概要「アマゾンを圧倒!驚異の1530%成長を遂げたアクソン・エンタープライズの秘密」
主要指標
指標 | 2023年 第2四半期 | 2024年 第2四半期 | 増減 | 対アナリスト予想 |
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売上高 | 3億7,460万ドル | 5億410万ドル | 35%増 | 上回る |
調整後1株当たり利益 | 1.10ドル | 1.20ドル | 9%増 | 上回る |
年間経常収益 | 5億9,000万ドル | 8億5,000万ドル | 44%増 | – |
純収益維持率 | 122% | 122% | – | – |
クラウドとサービス事業が収益継続の原動力
過去数年間、アクソンはテーザー銃のスタンガン製品群に加え、ボディカメラや証拠管理ソフトウェアなどの新製品を導入し、売上高と利益を着実に伸ばしてきました。最新の四半期でも、売上高は35%増加し、調整後1株当たり利益は9%増加しました。この成長は、クラウド・サービス事業が47%の大幅な伸びを示したことが大きな要因です。
クラウド・サービス事業は、現在アクソンの総売上の40%近くを占めており、同社の売上総利益率は72.4%に達しています。この事業は、高い利益率を持つだけでなく、顧客との関係を強固にし、定期的な売上をもたらします。年間経常売上は前年同期比44%増の8億5,000万ドルに達し、四半期末時点の将来契約売上は73億ドルを超えています。
株価の状況
アクソンの株価は、6日の決算発表後大きく上昇しました。過去5営業日の上昇率は21.6%。年初来で41%、過去1年では78.5%上昇しています。
注目すべき点
アクソンは、通期見通しも上方修正しました。2024年の売上高予想を20億~20億5,000万ドルとし、事前のガイダンスの19億4,000万~19億9,000万ドルを上回りました。また、調整後EBITDAの予想レンジも上限と下限で3,000万ドル引き上げ、4億6,000万~4億7,500万ドルとしました。
アクソンは設立以来、1万7,000以上の公共安全機関を顧客とし、市場とともに進化を遂げてきました。ただそれでも、米国の州および地方法執行機関の総数の3分の1程度しか取引しておらず、海外進出も始まったばかりであるため、今後も成長の余地は十分にあります。
まとめ
アクソン・エンタープライズは、第2四半期においても堅調な業績を示し、クラウド・サービス事業の大幅な成長が同社の売上を支えています。通期見通しも上方修正され、今後の成長が期待される中、投資家の注目が高まっています。
*過去記事はこちら アクソン AXON