Eコマース・プラットフォームのリーディングカンパニー、ショッピファイ(SHOP)が8月7日の米国市場が開く前に2024年第2四半期決算を発表しました。好調な業績を報告したことで、ショッピファイの株価はプレマーケットで急上昇しました。
第2四半期の業績概要
ファクトセットによると、ショッピファイの第2四半期の調整後利益は1株当たり26セントとなり、ウォール街の予想20セントを大きく上回りました。売上高は20億5000万ドルで、アナリストのコンセンサス予想の20億1000万ドルを上回り、前年同期の16億9000万ドルからも大幅に増加しました。さらに、商品総売上高は22%増の672億ドルに達しました。
企業コメントと今後の見通し
ショッピファイのハーレー・フィンケルスタイン社長はプレスリリースで、「当社の第2四半期決算で明らかになったことは、ショッピファイがグローバルな商取引と起業家精神を実現するリーディングカンパニーとしての地位を急速に強化しているということです」と述べました。さらに、第3四半期については、前年同期比で20%台前半から半ばの売上成長を見込んでいると発表しました。
株価の動向
ショッピファイの株価は、プレマーケット取引で18%上昇し63.75ドルとなりました。6日の終値までで株価は今年30%下落していました。
アナリストの見解
J.P.モルガンのアナリスト、レジナルド・スミス氏は、「同社は長期的に2桁の売上成長を維持できるのか?もしそれができないのであれば、経営陣は収益性を高めるためにコストを削減する気があるのか?」という重要な質問に対して、今回の決算発表がポジティブな回答を示していると述べています。スミス氏はショッピファイの格付けを「オーバーウエイト」とし、目標株価を74ドルと設定しています。
ベンチマーク・リサーチのアナリスト、マーク・ズグトビッチ氏も「今年後半は慎重になるべき」としつつも、長期的な成長ポテンシャルに注目しています。バンク・オブ・アメリカのブラッド・シルズ氏はショッピファイの格付けを「ニュートラル」から「買い」に格上げし、モルガン・スタンレーのキース・ワイス氏も効率化に役立つテクノロジーへの投資を評価しています。
投資家への影響
強気派の投資家は、ショッピファイの現在の株価低迷を買いのチャンスと捉えており、長期的な成長ポテンシャルに期待を寄せています。特に、ショッピファイが持つ高い競争力とプレミアム評価に値する地位に注目が集まっています。
まとめ
ショッピファイの第2四半期の好調な業績は、同社がグローバルなEコマース市場でのリーダーシップをさらに強化していることを示しています。投資家は今後の成長見通しに注目しつつ、ショッピファイの戦略的な動向を注視する必要があります。
*過去記事はこちら ショッピファイ SHOP