バークシャー・ハサウェイがアップル株を大幅売却、サプライヤー株に大打撃

世界的な投資会社バークシャー・ハサウェイ(BRK-B)が、iPhoneメーカーであるアップル(AAPL)の株をほぼ半減させたことにより、関連サプライヤー株が急落しました。この売却は、8月5日にアジア市場全体が幅広く売られる中で発生し、影響は広範囲に及びました。

サプライヤー株の動向

バークシャー・ハサウェイのアップル株売却に伴い、台北上場のiPhone組み立てメーカーである鴻海精密工業(2317.TW)とチップメーカーの台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM)の株価はそれぞれ約10%下落しました。さらに、部品メーカーの村田製作所は東京市場で14%の下落、LGイノテックはソウル市場で13%安、ラックスシェア精密工業は深セン市場で7.7%安となり、大幅な下落を記録しました。

バークシャー・ハサウェイの動き

第2四半期にバークシャー・ハサウェイは755億ドル相当のアップル株を売却し、同社の現金保有額は過去最高の2769億ドルに達しました。この株式売却は、米国の株価指数が7月中旬に達したピークに向かって上昇する中で行われました。

ジョネストレイディングのチーフ・マーケット・ストラテジスト、マイク・オルーク氏は、バークシャーのアップル株売却について、「これが市場にとってマイナスでないと主張するのは難しいだろう」とコメントしています。

アップルの株価動向

アップルの株価は6月までの3ヵ月間で23%上昇し、7月16日には過去最高値を記録しました。しかし、このところ株価は軟調で、過去1ヶ月では約3%下落しています。8月5日早朝の米国市場のプレマーケットでアップル株は7%を超える下落を見せています。

バフェット氏の投資戦略

バークシャーは5月、今年第1四半期にアップルのポジションを一部減らしたことを明らかにしていました。今回の売却後も、アップルはバークシャーの最大のポジションを維持しています。

「バークシャーがアップルのポジションを縮小し続けることは予想されていたが、この下げ幅の大きさには驚く人もいるだろう」と、バイタル・ナレッジのアダム・クリサフリ氏はコメントしています。

まとめ

バークシャー・ハサウェイによる大規模なアップル株の売却は、サプライヤー株に大きな影響を与えました。投資家は今後の動向に注視しながら、市場の変動に備える必要があります。バークシャーの動きが今後どのように市場に影響を与えるか、引き続き注目が集まります。

*過去記事はこちら アップル AAPL

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