デル・テクノロジーズ・インク(DELL)の株価は、先月末に発表された利益率に関するコメントが失望を招き、約20%下落しました。しかし、Bank of America(BofA)のアナリストであるワムシ・モハン氏は、同社の株価の前途には明るい兆しがあると考えています。
AIサーバーの影響と期待
デルの株価は、2024年に入り先月の決算報告までは大幅に上昇していましたが、投資家は人工知能(AI)サーバーの販売ブームが利益率に貢献していないことに失望しました。しかし、モハン氏はAIサーバーのマージンは最終的に上昇に転じると予測しています。デルはAIサーバーの価格リーダーではないものの、そのエンジニアリングと付加価値に対してプレミアムを得ていると考えられています。
付加価値と利益率の展望
AIサーバーのマージンは、利益率の高いサービス関連の繰延収益が計上されるにつれて恩恵を受ける見込みです。さらに、より利益率の高い法人顧客が同社のビジネスに占める割合が高まる可能性もあります。液冷のマージンが長期的に上昇傾向にある場合、さらなる株価上昇も期待されます。
ストレージ事業とマージンの改善
前四半期はストレージ事業が季節的に低調であったものの、今後の四半期ではマージンが改善する可能性があります。この点についても、モハン氏はデルの株価が来年「大幅にアウトパフォームする」と予測しています。
株価目標と成長の見通し
モハン氏は、デルの格付けを「買い」とし、目標株価を180ドルとしています。現在の株価135ドルに対して、この目標株価は38%の上昇を意味します。さらに、AI PC、ウィンドウズのリフレッシュ、老朽化したデバイスの買い替えサイクルなどの需要によって、パーソナル・コンピューターの成長が加速する可能性についても明るい見通しを示しています。
まとめ
デル・テクノロジーズの株価は、一時的な下落を見せましたが、AIサーバーの利益率改善や法人顧客の増加による長期的な成長が期待されています。BofAのアナリストによると、デル株は今後も大幅にアウトパフォームする可能性が高く、投資家にとって注目の銘柄となっています。
*過去記事 デル・テクノロジーズ DELL