データ分析ソフトウェア企業であるパランティア・テクノロジーズ（PLTR）は5月6日、3月期決算を発表しました。売上高は6億3400万ドルに達し、前年同期比21%の増加を示しました。これは、事前のガイダンス（6億1200万ドル〜6億1600万ドル）およびウォール街のコンセンサス予想（6億1500万ドル）を大きく上回るものです。
さらに、調整後の営業利益は2億2600万ドルで、ガイダンスの1億9600万ドル〜2億ドルを超える結果となりました。調整後の利益は1株当たり8セントで、市場予想通りの結果を達成し、GAAP基準では1株当たり4セントの利益となりました。
商業部門と政府部門の成長
パランティアの商業部門の売上高は2億9900万ドルで、27%の増加を示し、市場予想の2億9200万ドルを上回りました。特に注目すべきは、米国内の商業顧客に対する「残存取引額」が前年同期比74％増加した点です。
政府部門も同様に強い成長を見せ、売上高は3億3500万ドルで、前年比16％増加しました。これは、市場の予想（3億2200万ドル）を上回るもので、12月期の11%の成長率からさらに加速しています。
AI技術の先進性と将来展望
アレックス・カープCEOは、アメリカが世界のどの地域よりもテクノロジー、特にAIの採用に積極的であることを強調しました。カープCEOによると、パランティアは大規模言語モデル（LLM）を商業的に価値あるものに変えるための適切なインフラを提供する唯一の企業であり、技術と企業活動の活気が他のどの企業にも見られない強みです。
今後の見込み
6月期の売上高は6億4900万ドル〜6億5300万ドルの間と見込まれており、市場予想の6億4300万ドルを上回る見込みです。また、調整後の営業利益は2億900万ドル〜2億1300万ドルと予想されており、これも市場の予想を上回る数値です。通年では、売上高ガイダンスを26億7700万ドル〜26億8900万ドルに引き上げ、調整後の営業利益見通しも8億3400万ドル〜8億8000万ドルに上方修正されました。
決算発表後の時間外取引で大幅下落
予想を上回る決算内容だったにも関わらず、パランティアの株価は決算発表後の時間外取引で8.37%安と大きく下落しています。6日の日中取引で8%高となった分が帳消しとなった形です。
＊過去記事はこちら パランティア PLTR