2024年Q1の予想を超えたソーファイ、なぜ株価は大幅下落したのか?

  • 2024年4月30日
  • 2024年4月30日
  • BS余話

4月29日の市場が開く前に第1四半期決算を報告したソーファイ・テクノロジーズ(SOFI)の株価が大幅に下落しました。ソーファィは第1四半期に予想を上回る業績を報告しましたが、第2四半期のガイダンスが市場の期待に届かないことで、株価に大きな影響が出ています。

第1四半期業績: 予想を上回る

フィンテック大手のソーファィは、2024年第1四半期に1株当たり2セントの利益を記録し、アナリスト予想の1セントを上回りました。調整後の純収入が5億8,065万ドルに達し、市場のコンセンサス予想である5億5,500万ドルを上回るものでした。

第2四半期の収益ガイダンス: 期待外れの反応

しかし、ソーファィの第2四半期の調整後純収入予測は5億5,500万ドル〜5億6,500万ドルとなり、アナリスト予想の5億8,100万ドルには届かない見込みです。通期の調整後純収入予測は23億9000万ドル〜24億3000万ドルとなり、1株当たりの利益は8セント〜9セントに上方修正されましたが、これは市場の期待を下回る内容となっています。

ソーファィの事業展開と成長戦略

元々借金の借り換えに特化した業者としてスタートしたソーファィは、現在では学生ローン、個人ローン、住宅ローンを含む多岐にわたる融資事業と、金融サービス、テクノロジー・プラットフォームの3つのセグメントで事業を展開しています。特に、貸出部門の取扱高は前年比22%増となり、個人ローンは11%増、学生ローンは43%増、住宅ローンは274%増と、著しい成長を遂げています。

株価動向と市場の反応

これらの発表にもかかわらず、ソーファィの株価は29日の取引で10.48%下落し、7.05ドルにまで落ち込みました。この下落は、第2四半期のガイダンスが投資家の期待を満たせなかったためと見られています。ソーファィの株価は過去1年で29%の上昇を記録していますが、今年に入ってからの株価の動きは冴えず、下落率が29%に達しています。

まとめ

ソーファィ・テクノロジーズは、第1四半期における予想を上回る実績にも関わらず、第2四半期の成績予想が市場の期待に応えられずにいます。金融業界は常に変動が激しいため、今後のソーファィの戦略と市場の反応に注目が集まっています。CEOのアンソニー・ノト氏は、多角化戦略による「責任ある成長」を強調しており、不透明な経済環境の中での企業の位置付けと将来の方向性に期待がかかっています。

*過去記事「ソーファイ株、大胆な未来へ:アナリストの「買い」推奨で注目集まる

最新情報をチェックしよう!
>

幸せな生活作りのための米国株投資。
老後資産形成のための試行錯誤の日々を報告していきます。
皆様の参考になれば幸いです。

CTR IMG