インテル株が大幅下落:ファウンドリー事業の損失が予想を上回る

  • 2024年4月4日
  • 2024年4月4日
  • BS余話

最近の報告によると、インテル(INTC)は半導体ファウンドリー事業で予想を上回る損失を計上しており、その結果、株価が大きく下落しました。この記事では、このニュースが何を意味しているのか、そして投資家が今後どのように対応すべきかについて解説します。

インテル株の下落

インテルは4月2日に開催されたアナリストとのウェビナーで最近見直した事業構造について新たな開示を行いました。これを受けて3日の市場では、7.39%安の40.69ドル(米国東部夏時間01:50PM現在)と株価は大きく下落しています。この下落は、特に半導体ファウンドリー事業の損失が市場の予想を大幅に上回ったことに起因しています。

ファウンドリー事業の現状

インテルはまだ始まったばかりのファウンドリー事業で、2022年に52億ドル、2023年には70億ドルの損失を計上すると報告しました。この事業部門の売上高は、2023年に37%減の189億ドルになると予測されています。これは、PCとサーバーチップの両方を含むインテル製品カテゴリーの低迷を反映したものです。

インテルの目標と戦略

インテルは、2030年までにファウンドリー事業を黒字化させ、非GAAPベースでの粗利益率40%、営業利益率30%を目指しています。また、世界第2位のファウンドリーになることを目標としており、その根拠のひとつとして、すでに外部顧客から150億ドル以上の取引額が確約されていることをあげています。

アナリストの見解

モルガン・スタンレーのアナリスト、ジョセフ・ムーア氏はリサーチノートの中で、ファウンドリー事業で開示された損失は予想をはるかに上回るものだったとする一方、インテルの新しい財務報告が、各事業部門の潜在的価値を明らかにしていると評価しています。一方で、シティのクリストファー・ダネリー氏は、インテルのファウンドリー戦略に懐疑的であり、新たな財務目標の達成は疑わしいとしています。

投資家への影響

この情報は、インテルの株を保有する投資家にとって重要です。ファウンドリー事業の将来性とそれが全体の財務に与える影響を考慮し、投資戦略を再評価する必要があります。

まとめ

インテルの半導体ファウンドリー事業は現在、厳しい状況にありますが、同社は長期的な目標に向けて戦略を続けています。投資家は、これらの開発を注意深く監視し、自身の投資ポートフォリオにおけるリスクと機会を評価する必要があります。
*過去記事「次世代AIプラットフォームの主役はインテル?:クライアントAI市場の未来展望

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