半導体株に新たな波:マイクロソフト&OpenAIが仕掛ける1000億ドル投資の影響

マイクロソフト(MSFT)とOpenAIが、1000億ドルという巨額の費用を投じて人工知能ソフトウェアを支える巨大データセンターの建設を計画しているとのニュースが、半導体業界に大きな波を起こしています。この計画は、マイクロソフトが過去4四半期にわたって行った412億ドルの資本支出をはるかに上回り、同社が過去4会計年度で行った総設備投資額1,043億ドルとも比較にならない規模です。

The Informationによると、この1000億ドルプロジェクトの「プロジェクトコストの大部分」は、データセンター運用に不可欠なチップの確保に充てられる見込みです。このような大規模投資が示唆するのは、グラフィック・プロセッシング・ユニット(GPU)、メモリー・チップ、データ・アレイ、サーバーなど、あらゆる種類のハードウェアに対する前例のない需要の高まりです。

投資家が注目すべきAI半導体株

この計画は、AI半導体株のセンチメントを大いに高めており、特にエヌビディア(NVDA)、ブロードコム(AVGO)、マーベル・テクノロジー(MRVL)、マイクロン・テクノロジー(MU)、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)などの銘柄に対する投資家の関心が高まっています。

AI時代を迎える半導体関連業界の動向

この動きは、AI用途に特化したサーバーを製造する企業、例えばスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)、デル・テクノロジーズ(DELL)、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)などの株価にも影響を及ぼしています。これらの企業は、AI関連の需要の高まりを背景に、今年に入ってから顕著な株価上昇を見せています。

また、半導体製造関連銘柄、例えば台湾セミコンダクタ・マニュファクチャリング(TSMC)、ASMLホールディングス(ASML)、アプライド・マテリアルズ(AMAT)、ラム・リサーチ(LRCX)なども、この計画の恩恵を受けることが期待されます。

まとめ

マイクロソフトとOpenAIによるこの歴史的な投資は、半導体業界にとって大きな転換点となる可能性があります。技術の進化とともに、半導体の需要は今後も増加し続けるものと予想されます。投資家は、このような業界の変化を敏感に捉え、長期的な視点でポートフォリオを構築することが重要です。

*過去記事 マイクロソフト MSFT

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