マイクロソフトの野望:Call of Duty: Warzone Mobileが開くモバイルゲーム市場の扉

マイクロソフト(MSFT)によるアクティビジョン・ブリザードの買収は、ビデオゲーム業界における史上最大の取引の一つとして記録されました。数ある人気作品の中でも特に注目されているのが、コールオブデューティ(Call of Duty)という、ビデオゲーム史上最も人気のあるひとつとされるゲームです。最新作Call of Duty: Warzone Mobileの全世界への配信開始が3月21日に予定されており、買収後初めての作品として注目されています。

事前登録者数は5,000万人を超えており、Warzone Mobileはモバイルゲーム史上最大級のローンチになる可能性が高いと見られています。これは、マイクロソフトにとってビデオゲーム戦略において重要な瞬間であり、特にモバイルゲーム市場での地位を確立するための一歩として注目されています。成功すれば、マイクロソフトがアップル(AAPL)やアルファベット(GOOGL)が支配するモバイルアプリストア市場へ参入するきっかけになります。

Newzooの報告によると、モバイルゲームの2023年の売上は905億ドルに達し、ビデオゲーム市場全体の49%を占めています。Warzone Mobileは無料プレイモデルでリリースされるため、コンソールリリースと同じレベルの売上を即座に生み出すわけではありませんが、過去の成功事例を見ると、売上を伸ばす可能性が非常に高いことがわかります。例えば、Call of Duty Mobile(同フランチャイズの前モバイル版)は、2019年10月の発売以来、生涯消費支出額が30億ドルを超えています。プレイヤーは実際のお金を使ってトークンを購入し、そのトークンはコスチュームなどゲーム内のアイテムに使うことができる仕組みになっています。

Warzone Mobileの成功は、マイクロソフトとアクティビジョンにとって、プレイヤーを引き込み、長期間にわたって囲い込むための鍵となります。しかし、長期的な成功のためには、プレイヤーがグラフィックやゲームメカニクスなどで一貫したアップデートを期待していることに応える必要があります。

Warzone Mobileの配信開始が示すのは、マイクロソフトが690億ドルでアクティビジョンを買収した理由が、モバイルゲーム市場での強化という明確な戦略に基づいていることです。Call of Dutyのモバイル版の成功は、この巨額の買収が正当なものであったことを示す強力な証となります。

*過去記事 マイクロソフト MSFT

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