AIによる需要急増:データセンターが熱い投資先になる理由

  • 2024年3月6日
  • 2024年3月6日
  • BS余話

世界中の都市がデジタル化の波に乗り、ビジネスや個人のデータニーズが増加している今、商業不動産の風景は劇的に変化しています。マンハッタンやマイアミのような伝統的な商業不動産の中心地ではなく、北バージニア、オハイオ州コロンバス、ソルトレイクシティなどの地域が新たな注目の的となっています。その理由は、これらの地域がデータセンターの大規模なハブとして成長しているからです。

データセンターの役割と進化

データセンターは、大量の電力を消費する伝統的な箱型の建物で、コンピュータのラックや棚を高く積み上げ、冷却することで、画像、ビデオ、チャット、テキスト、インターネット検索などのデジタルデータの無限の流れを支えています。しかし、これらの施設の役割は単にデータを格納、ホスト、分類することだけではなく、機械がそこから学習できる場所を提供することにもあります。

ジョーンズ・ラング・ラサールのデータセンター戦略担当副社長であるショーン・ファーニー氏は、「今はすべてがAIについてであり、AIを機能させる技術をホスティングすることがこの巨大で新たな需要を生んでいる」と述べています。

AIの影響とデータセンターの需要

特にChatGPTのリリースは、データセンター業界にとって転換点となりました。ChatGPTは、その最初の2ヶ月で推定1億人の月間ユーザーを獲得し、AIに対する熱狂を引き起こしました。この熱狂は、エヌビディア(NVDA)などの半導体メーカーや、データセンターを必要とする多くのテクノロジー企業にも波及しています。

新たなフロンティアへの移動

データを格納し、分類し、そこから学ぶためのスペースに対する需要が高まる中、開発者たちは新たなフロンティアへと目を向けています。北バージニアは長年にわたってデータセンター産業の中心地でしたが、今や需要は二次市場や新進気鋭の市場にも波及しています。

資本の流入と不動産への影響

この分野には、商業用不動産の他のどの分野よりも、飛躍的に多くの資本が流入しています。大手ハイテク企業やウォール街の「マグニフィセント・セブン銘柄」はもちろん、オラクル(ORCL)のような企業も含まれています。これらの企業は、年平均20%から30%の成長率で世界各地にデータセンターを建設しています。

電力と土地への競争

AIへの電力供給競争は、適切な天然資源と許認可を持つ貴重な土地を求めて開発者たちが競い合う状況を生み出しています。新しいデータセンターは、十分な電力を調達できれば、物理的な設置面積を小さくし、より遠隔地に建設する可能性があります。

成長の継続と挑戦

データセンターへの需要は今後も続くと予想されますが、電力や土地の制約が業界の大きなハードルとなっています。データセンターは、データを入力し、インテリジェンスと洞察を出力するAI工場になりつつあり、この新たな商業不動産のホットスポットは、テクノロジーと不動産の交差点でさらなる革新を追求しています。

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