オクタ（OKTA）の株価は、セキュリティ・ソフトウェア業界の中で特に注目を集めています。最近の決算報告と明るい将来予測により、2月29日の市場では一時28%高という驚異的な急騰を記録しました。この急騰は、市場やアナリストからの高評価、特にBofAグローバル・リサーチからの「売り」から「買い」へという格上げとしては珍しいダブルアップグレードに支えられています。
堅調な決算と売上高予想
28日の市場終了後、オクタは2025年1月期の売上高予想を25億ドルと発表しました。これは、以前の経営陣の予想とウォール街のコンセンサス予想24億8000万ドルを上回る数値です。昨年末のセキュリティ侵害にも関わらず、オクタのCEOトッド・マッキノン氏は大口顧客からの需要が依然として旺盛であると語っています。これによって、オクタの株価は一時112ドルに達し、前日終値の87.30ドルから大幅に上昇しました。
BofAのダブルアップグレード
BofAのマデリン・ブルックス氏は、オクタの株価上昇に最も楽観的なアナリストの一人です。29日には、オクタを「売り」から「買い」に格上げし、目標株価を130ドルに設定しました。これは、アナリストの中で最も高い目標株価であり、以前の目標をほぼ倍増させています。ブルックス氏は、新規顧客の増加や既存顧客の飽和に関する懸念が軽減されたと指摘しています。
アナリストからの肯定的な見解
BofA以外にも、少なくとも6つのセルサイド・リサーチ会社が目標株価を引き上げています。例えば、ニーダムのアレックス・ヘンダーソン氏は、105ドルから130ドルに引き上げ、グッゲンハイムのジョン・ディフッチ氏は110ドルから120ドルに引き上げました。これらの引き上げは、オクタのフリーキャッシュフローマージンの改善予測や保守的な2025会計年度ガイダンスに基づいています。
株価見通しと市場の反応
ファクトセットによると、オクタをカバーしているアナリストの間では、売却を推奨しているアナリストはおらず、60%が「ホールド」、40%が「買い」と評価しています。1月に終了した会計年度第4四半期には、6億500万ドルの売上と63セントの調整後利益を報告し、売上高5億8700万ドルで51セントの利益としたウォール街の予想を上回りました。
まとめ
これらのポジティブな動きは、セキュリティ・ソフトウェアセクターにおけるオクタの位置づけを強化し、投資家にとって魅力的な選択肢となっています。オクタの株価急騰とアナリストからの肯定的な評価は、同社が直面する挑戦を乗り越え、成長の道を進んでいることを示しています。これらの動きは、セキュリティ・ソフトウェア業界におけるオクタのリーダーシップをさらに確固たるものにし、将来に向けた楽観的な見通しを提供しています。
＊過去記事はこちら オクタ OKTA