アクソン・エンタープライズ(AXON)の株価が、2月27日のアフターマーケットで4%高の283ドルで取引されています。これは、テーザー銃、ボディカメラ、および安全装置のトップメーカーである同社が、期待を超える第2四半期の業績を発表したことによるものです。
純利益と売上高の増加
第2四半期の純利益は1,240万ドル(1株当たり16セント)と、前年同期の5,100万ドル(1株当たり7,100セント)から大幅に減少しました。しかし、株式報酬費用やその他の項目を除いた調整後の利益は1株当たり1.11ドル(前年同期は44セント)に上昇しています。この結果は、ファクトセットが調査したアナリスト予想の1株62セントを大きく上回りました。
売上高は、前年同期の3億4,300万ドルから3億7,460万ドルに増加し、アナリスト予想の3億5,050万ドルも上回りました。これは、同社が継続的に成長を遂げている証です。
通期売上高見通しの引き上げ
特に注目すべきは、アクソンが通期の売上高見通しを従来の14億4000万ドル〜14億6000万ドルから、15億1000万ドル〜15億3000万ドルに引き上げたことです。アナリストの予想は14億6,000万ドルであったため、この見通しは市場の期待を大きく上回るものとなりました。
新製品の成功とAI技術の進化
アクソンの成長戦略の一環として、同社は新製品の市場導入に成功しています。特に、Taser 10とAxon Body 4の2つの新製品が市場に受け入れられ、フリートカメラとソフトウェアの分野で継続的な勢いを保っています。Taser 10の出荷は第1四半期に開始され、同社は受注が着実に増加していると述べています。
加えて、アクソンは2017年からAI対応技術を製品に組み込み始め、この技術は現在、テープ起こし、ビデオ再編集、自動ナンバープレート認識製品に力を与えています。生成AI対応ツールへの投資は、市場におけるアクソンのリードをさらに拡大すると信じていると同社は声明で述べています。
まとめ
アクソン・エンタープライズの最新の業績は、同社が安全装置メーカーとしての地位を不動のものにしていることを示しています。売上高と純利益の増加、通期売上高見通しの引き上げ、そして新製品およびAI技術への投資により、アクソンは将来に向けて強力な成長基盤を築いています。
*過去記事はこちら アクソン AXON