アルファベット株、なぜ安い?AI時代の機会とリスクをアナリストが解説

アルファベット(GOOGL)の株価が低調です。2月26日の市場では3.85%下落(米国東部時間02:11PM現在)。過去1ヶ月では10%も下落しています。「安いのには理由がある」とメリウス・リサーチのアナリスト、Ben Reitzes氏は指摘しています。

これまでアルファベットは検索で「堀」、つまり競争上の優位性を持ってきましたが、それは「破壊されようとしている」とReitzes氏は分析しています。この競争上の優位性は、ChatGPTやPerplexityといった新興のAI技術によって揺らぎ始めていると同氏は言います。

アルファベットはこの挑戦に応え、サーチ・ジェネレイティブ・エクスペリエンス(SGE)を通じて、パートナー企業とともに新たな検索体験を提供しています。SGEは、現在「ジェミニ」として知られるサービスで、AIによるアシスタントを活用した検索方法を提案しています。Reitzes氏はこのサービスが「好ましい検索方法であるという証拠をもっと見たい」と述べ、Googleの検索における優位性が揺らないで証明を求めています。

同氏は、アルファベットの格付けを「ホールド」とし目標株価を164ドルに設定。現在より18%高いこの株価が適正価値であるとしています。

しかし、AI分野での成長潜在力を考慮すると、その評価には再考の余地があるとするアナリストもいます。シティのロナルド・ジョシー氏は、アルファベットが提供する複数の消費者向けおよび企業向けの成長機会を鑑みると、株式は割安であると評価しています。

同氏は1月末のリサーチ・ノートで、アルファベットの将来利益に対する評価は「マグニフィセント・セブンを構成する他社よりも割安であり、複数の消費者と企業の成長機会を考慮すればお買い得だと我々は考えている」と書いています。

現在、アルファベットの株式は、来年の1株当たり利益予想の20.7倍で取引されています。これは、同社の5年間の平均である23.4倍と比較して割安です。一方、マイクロソフト(MSFT)は将来利益の32.2倍、アマゾン(AMZN)は40.3倍、メタ・プラットフォームズ(META)は23.7倍で取引されています。

*過去記事 アルファベット GOOGL

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