アップルの決算発表:売上増加にもかかわらず株価は下落

アップル(AAPL)が2月1日に発表した12月期の決算報告は、多くの投資家や市場分析家にとって興味深いものとなりました。

売上高と利益:予想を上回る

アップル社の12月期決算は、売上高が前年同期比2%増の1,196億ドルと、わずかながらも成長を遂げました。これは、4四半期連続の減収トレンドに終止符を打つ結果となりました。さらに、1株当たりの利益は2.18ドルで、ウォール街の予想平均である2.11ドルを上回る好結果を示しました。売上総利益率も前年同期の43%から45.9%へと上昇し、会社の収益性が向上していることを示しています。

iPhoneの好調な売上

特に注目すべきは、iPhoneの売上高が前年比6%増の697億ドルとなり、ウォール街のコンセンサス予想である658億ドルを大幅に上回ったことです。これは、アップルの主力製品が依然として強い需要を維持していることを証明しています。

サービス収入の伸び悩み

一方で、サービス収入は231億ドルと11%の増加を記録しましたが、市場の期待値である233億ドルにはわずかに届かず、いくらかの失望感を市場に与えました。サービス部門の成長が鈍化している可能性が示唆されています。

地域別の業績

地域別に見ると、中華圏での売上が前年比13%減の208億ドルとなり、中国市場での競争激化の影響が懸念されています。一方、米州、欧州、日本、その他のアジア太平洋地域では売上が増加しており、特に日本市場での15%の成長は注目に値します。

株価の反応

決算報告後の時間外取引でアップルの株価は3%下落しています。これは、サービス収入の伸び悩みや中国市場での懸念が影響している可能性があります。しかし、アップルのアクティブ・デバイスのインストール・ベースが22億台を超えるなど、基本的な強さを保っていることも忘れてはなりません。

まとめ

アップル社の最新の決算報告は、一部の懸念材料があるものの、全体としてはポジティブな結果を示しています。iPhoneの売上が予想を上回り、全体の売上高と利益が増加していることは、投資家にとって良好なサインです。ただし、サービス収入の伸び悩みや中国市場での挑戦は、今後の戦略において重要な焦点となりそうです。

*過去記事はこちら アップル AAPL

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